「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

つみたてNISAオススメ銘柄紹介「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」

みなさんこんにちは。

今回のオススメつみたてNISA銘柄は、私の奥さんが投資をしている

eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド

です。

S&P500はすごいけど、米国集中投資は怖い

という方にはちょうどよい銘柄ですので、目論見書の内容に沿ってわかりやすく解説したいと思います。

 ・eMAXIS Slimシリーズとは

eMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ国際投信株式会社が運営している大人気の投資信託シリーズです。

重要ポイントである、このシリーズの運用方針は

「業界最安値の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」

ことです。

これは、非常に重要なことです。

日本の投資信託は高い運用コストを隠したボッタクリ銘柄がほとんどですが、このシリーズは本当に低コストを追求してくれていると思います。

個人的には、迷ったらeMAXIS Slimシリーズで間違いないとおすすめできるシリーズです。

注意したいのが、別に「eMAXISシリーズ」というのがあるのでこちらは購入しないようにしましょう。

ボッタクリファンドです。

私達が注目するのは「eMAXIS Slimシリーズ」だけでOKです。

 

ベンチマーク

eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンドの目論見書では以下のように記載されています。

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MSCIコクサイ・インデックスとは

日本を除く先進国22カ国の大型・中型株式を対象に投資を行います。

構成銘柄は1281銘柄あり、時価総額加重平均で比率を決め、時価総額の約85%をカバーしています。

国ごとの割合と投資セクター(業界)は以下のとおりです。

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国別では米国が71.7%、イギリスが4.73%、フランスが3.55%、カナダが3.37%と続きます。

現在の株式市場はアメリカ一強時代ですが、将来アメリカ以外の先進国が台頭してきた場合は構成銘柄を入れ替えてくれます。

アメリカを中心に、安定した先進国にこのファンド一本で分散投資できるのが強みです。

セクター別では、情報技術、ヘルスケア、金融、一般消費財、工業と様々な分野に分散して投資できています。

続いて上位構成銘柄を見てみましょう。

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アップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、テスラ、アルファベット(Google持株会社)、ジョンソン・アンド・ジョンソン、VISA(クレジットカード)など、私達が毎日のように使用している製品を持つ企業ばかりです。

S&P500とほとんど同じですが、将来、アメリカ以外で有力な企業が出てきた場合は組み換えを行い、構成銘柄に取り入れてもらえます。

インデックスの価格推移は以下のとおりです。

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2006年頃からのトレンドで、青色の線がこのファンドがベンチマークにしているMSCI コクサイ・インデックスです。

長期で右肩上がりの推移です。

長期で右肩上がりに推移していることが必須条件なので、このインデックスも十分投資対象となるインデックスだと思います。

 

・為替の影響

目論見書では

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となっています。

為替ヘッジというのは不利な為替変動での損失を避けるために、為替の大きな変化を回避する仕組みです。

「為替ヘッジは行わない」

というのは、

「為替の影響をモロに受けます」

ということです。

ただし為替の影響を受けるということは一概に悪いわけではなく、外貨建資産の場合は

  • 円高のときに買えば得をするし
  • 円安のときに売れば得をする

ので、良い面もあります。

為替ヘッジを行うと運用コストが高くなる傾向がるので、私は為替ヘッジなしの投資信託が好きです。

 

・分配金の方針

分配金について目論見書では以下のように記載されています。

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分配金は年1回で、基準価額の水準、市場の動向などを勘案して決定するとあり、ますが、原則として分配を抑制する方針です。

これは、分配金を投資家に渡すのではなく、その分配金を再投資してトータルリターンが最大になるように運用するためです。

分配金を出した場合、投資家の一時的な収入となりますが、分配金を出すとファンドのお金が出ていくことになるので、基準価額が下がってしまうことになります。

ケチっているのでありません。

投資信託の場合は上記の理由で分配金を出さないファンドが多いです。

長期での資産運用を考えている場合は、分配金を出さないファンドのほうが効率よく資産を増やすことができます。

 

・運用コストについて

eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンドの運用報告書では年間総コストは以下のように記載されています。

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総コストで0.14%なので、非常に低コストのファンドと言えると思います。

22の先進国の約1,281銘柄に分散投資ができて、このコストですから非常に低コストで、自分でやろうと思ったら当方もない時間と金がかかりますが、それがこのファンド一つで低コストに実現できてしまいます。

 

・トータルリターンについて

ファンドのトータルリターンは3年の期間までしか公表されていないのでこちらもインデックスの値を参考にしてみたいと思います。

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設定来の年利換算のトータルリターンでは9.23%となっています。

インデックスの設定日が1994年3月31日ですので今日までの間に、リーマンショックやコロナショックを含んだ値となっています。

先進国というのは投資環境の法的整備や治安が良く安定している一方、アメリカ以外は人口減少が進んでおり成長が鈍化している国がほとんどです。

しかし、アメリカを中心に分散投資をすることで、安定して高いリターンを得られるのが最も大きな魅力だと思います。

 

・リスクについて

こちらも長期データが公表されているインデックスのデータを参考にしたいと思います。

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表のMSCI Kokusaiの10Yrを確認してみると17.77%となっています。

これは10年期間の年利換算トータルリターンの13.20%±17.77%、つまり、上は30.79%、下は-4.57%までの間に70%の確率で収まった値動きをするということです。

S&P500に比較すると分散投資をしているのにリスクが大きくなっているのがわかります。

国際分散するというのはよく聞こえる反面、中心とするアメリカ以外の国が不況になってしまうという状態も考えられます。

逆もしかり、アメリカが不況になった際は他の先進国の銘柄が基準価額を支えてくれます。

直近10年のデータで考えるとアメリカが非常に良いパフォーマンスを示す一方で他の国が若干足を引っ張ると言った状態になっているように思えます。

しかし、分散は非常に大切な考え方なのでみなさんが安心できるところまで確実に分散を意識するようにしましょう。

 

・まとめ

情勢の安定している先進国に分散投資が年間総コスト0.14%でできるというのが、このファンドの大きな魅力です。

米国一強はわかるけど、少し分散を効かせて、アメリカのもしものときに備えながら資産運用をしたいという方にはぴったりだと思います。

他にもeMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド以外にも先進国株式インデックスファンドは多々あるのですが、内容はどれも同じような構成です。

それであれば、eMAXIS Slimシリーズの方針である最低水準コストの追求で将来的により低コスト化を目指してくれるのではないかと期待が持てるので先進国株式もeMAXIS Slimシリーズをおすすめしています。

それでは失礼します。

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