eMAXIS Slimシリーズ徹底比較 ~人気のシリーズからどれを選ぶ?~
みなさんこんにちは。
前回までの記事で「eMAXIS Slimシリーズ」をいくつか紹介しました。
今回はこの大人気のeMAXIS Slimシリーズの中から初心者が投資を始めるにあたってオススメできるものを選出したいと思います。
これから投資信託を始めようとしている方にとってeMAXIS Slimシリーズは心強い味方になるはずですので、是非最後まで読んでみてください。
・結論
eMAXIS Slimシリーズの中ではこの2つをオススメします。
アメリカの成長を信じられる方は迷わず米国株式へ、一極集中投資は怖いという方は全世界株式(オールカントリー)持っていけばよい!!
・eMAXIS Slimシリーズの特徴
始めにeMAXIS Slimシリーズの特徴を紹介をしたいと思います。
- 委託会社は三菱UFJ国際投信
- シリーズコンセプトは
「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンド」 - 投信ブロガーが選ぶ「Fund of the Year 2019」でトップ3独占
その他も多数ランクイン - シリーズ累計純資産総額は5,000億円超え
とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)
ちなみに私はeMAXIS Slimシリーズには投資をしていません。
でも、紹介したいのは、分析してみて、客観的に見て「本当に良いファンド」だからです!!
順番に解説していきます。
- 運用コストに対するファンドの姿勢
まず真っ先に解説したいのが運用コストに対するファンドの姿勢です。
運用コストが安い投資信託は企業側がもうからないので、存在しているほとんどの投資信託は運用コストの高い「ぼったくり投資信託」です。投資家の我々にはまさに、「百害あって一利なし」いやいや、「万害あって一利なし」です。
その中でeMAXIS Slimシリーズが打ち出した
「業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けるファンド」
というコンセプトです。
運用コストを抑える=投資家思いのファンド
と言っても過言ではないからです。
投資家思いというのは、投資家に最大限のリターンを還元するということです。
このファンドの姿勢が次に紹介するFund of the Year選出の大きな要因となったと思っています。 - 投信ブロガーが選ぶ「Fund of the Year 2019」でトップ3独占
「Fund of the Year」というのは証券会社等に所属していない個人投資家のブロガーが本当に「投資家思いのファンド」を選出するコンテストです。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019
2021/1/16(土)にFund of the Year 2020も発表と表彰式です。
投資を既にやっている方も、これからの方も必見です!!
今回はなんと、オンライン開催なので誰でも見ることができます!!投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020
上位入賞のファンドの授賞理由を見てみると「運用コスト」に関する理由が絶対に出てきます。それだけ投資家にとってコストは重要なのです。
加えて、eMAXIS Slimシリーズはパフォーマンスも非常に素晴らしいものばかりです。採用するインデックスのセンスが絶妙なんです。 - 純資産総額5,000億円突破
投資家思いの運用コスト設定で、パフォーマンスも良いとなると、人気が出るのは当然ですよね!!
なので、このシリーズの純資産総額が多いのは必然だと思います。
・eMAXIS Slimシリーズの紹介
eMAXIS Slimシリーズは全部で13種類あります。
株式、債券、リート(不動産)、これらを組み合わせたバランス型があります。
詳しくは下記のホームページにわかりやすく説明されているのでご覧ください。
私は株式投資しかしていませんし、超長期でこれら資産を比較すると株式のパフォーマンスが最も優れていたという事実もあるので、ここでは株式シリーズを比較していきます。
比較するシリーズは以下を比較したいと思います。
- eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド(オールカントリー)
- eMAXIS Slim全世界株式インデックスファンド(除く日本)
- eMAXIS Slim先進国株式インデクスファンド
- eMAXIS Slim新興国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim全米株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 株式シリーズの比較
いきなりですが、直近1年のパフォーマンスを1つのチャートにまとめて載せてみました。
考察として
- S&P500が他を圧倒
- 先進国が次いでやや高いパフォーマンス、ただし大きな差はない
- 全世界の2銘柄は同じような動き、日本を含むか否かは好み程度で決めて良い
- 新興国は全体的にやや低調なパフォーマンス
1つ前置きしておきたいのが、現在の株式市場はアメリカ1強のため新興国株式を除くファンド内はアメリカの株式が半分以上を占めているのが現実です。
そのため、多少の差があるにせよベースとなる動き方は全米株式のS&P500と同じとなっているのがわかります。
一方、新興国株式にはアメリカ株が含まれていないので、他のアメリカ株を多く含むファンドに比べて独特な動きをしていると思います。
新興国は成長時の伸びに魅力があるのですが、世界の経済が減速してしまったコロナショックの影響をもろに受けた結果となってしまいました。
しかしコロナ禍が終わり、世界の経済が上を向きだしたらその伸びは著しいものになるのではないでしょうか。
ただ、コロナショックの影響をもろに受けているこの期間でも、ファンドの基準価額はどのファンドもコロナショック前の最高値を更新中です。
最強のインデックスと言われているS&P500を上回るパフォーマンスを出せる指数があるのか非常に見ものですね。
これらを踏まえ私の意見としてeMAXIS Slimシリーズのオススメとしては以下の2つを上げたいと思います。
S&P500は圧倒的なパフォーマンスが魅力なうえ信託報酬も0.0968%と最安です。文句なしのベストバイです。
次点は非常に迷いました。
ただし、ほとんど同じようなパフォーマンスであれば分散が最も効いているオールカントリーがこの先も安心して持ち続けられると思いますのでオススメします。
個人的には全世界株式(除く日本)が好きなのですが、皆様に安心してオススメできるのはオールカントリーではないかという考えです。
・パフォーマンス比較の注意点
パフォーマンスの比較で注意しなければならないのは、どの期間を切り取るかで大きな差が出ます。
上の比較は単純に直近1年のリターンの比較ですが、基準とする点を変えて、大きく下落している直前を基準にすると以下のようになります。
下落直前の最高値の部分を基準にすると新興国が最も伸びています。
このようにどこを点を基準にするかでパフォーマンスの結果は大きく変わってくるのです。
今回はコロナショックの前後が確認できるため12/14を基準として直近1年のパフォーマンスとしました。
よく、ぼったくり投資信託のパフォーマンス比較でこの手法が使われているので注意してください。
ぼったくり投資信託に有利な部分だけを切り取って、「すごいパフォーマンスです」なんて見せている資料、本当に多いです。
ご自身が見たい期間、重要視している期間はどこなのかをはっきりさせることが重要です。
・まとめ
いかがでしたか?
大人気のeMAXIS Slimシリーズの比較をしてみました。
やはりS&P500インデックスは強かったですね。
オススメで2銘柄挙げましたが、eMAXIS Slimシリーズは本当にコストが安くて、採用するインデックスが絶妙なファンドです。
長期で運用するにはもってこいのシリーズなので、これから投資を始めようと考えている方の力強い味方と言えます。
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それでは失礼いたします。