全世界株式インデックスファンドの選び方
みなさんこんにちは。
今回は全世界株式インデックスファンドの選び方と優先順位についてお伝えしたいと思います。
投資信託を始めようとして、全世界株式が良いとよく言われるけど、どれが良いのかわからないという方多いと思います。
実績も含めて紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- ・結論
- ・全世界株式インデックスファンドについて
- ・全世界株式インデックスファンドの絞り込み
- ・楽天・全世界株式インデックスファンドがイマイチな理由
- ・インデックスの違い
- ・パフォーマンスの比較
- ・コストの考え方
- ・まとめ
・結論
ファンドによるパフォーマンスの違いは極めて小さいです。
特別なこだわりがなければ全世界株式インデックスファンドは以下の順番で選べばOKです!!
・全世界株式インデックスファンドについて
投資信託で全世界株式インデックスファンドに投資をするのは最適解の1つとはよく言われたものです。
1つの投資信託で「全世界」に分散投資ができるので、株式投資においては究極の分散投資と言えると思います。
世界中のどの国が成長するかわからないから、満遍なく投資をしておく。
しかし、投資の比率は時価総額加重平均で、時価総額が大きい会社かつ大きく成長している会社の比率を高めて投資をするというのは、スキの無い投資に思えます。
細かいことを言えば、全世界株式にもデメリットはあるのです。
今の時代、分散の効果が実は大したことない、新興国のリスクを保有しなければならない、などなどです。
でも、投資っていうのは絶対的な正解ってないんです。
全て、ファンドとファンドを比較して相対的に考えるので、良い点、悪い点というのは絶対に出てきます。
ですが、全世界株式に投資をするということはそれらを織り込んだ上でも、最適解の1つということは自信を持って言えます。
それに伴い、各社、全世界株式インデックスファンを運用しており、SBI証券で「全世界」と検索すれば10個もの全世界株式インデックスファンドが出てきます。
この中から初心者が特徴をふまえた上で最適なファンドを選び出すのは至難の業です。
そこで、今回最適な全世界ファンドをお伝えしたいと思います。
・全世界株式インデックスファンドの絞り込み
まずは先述した10個の全世界株式インデックスファンドを絞り込んでいきましょう。
いきなりですが絞り込んだ結果は以下です。
これらのファンド以外は完全に無視してもらって問題ありません。
なぜならば、これら以外のファンドは、パフォーマンスはほぼ同じでありながら、年間コストが高い、将来の値下げを目指していないといった点が挙げられます。
なので、この3つのファンド以外の全世界株式インデックスファンドは無視で全く問題ありません。
(個人的には楽天・全世界株式インデックスファンドも無視で良いと思っているのですが、何故か人気のファンドなので、含んでみました。不要と考える理由も併せて解説していきます。)
・楽天・全世界株式インデックスファンドがイマイチな理由
さて、前項で楽天・全世界株式インデックスファンドは不要とお伝えしましたが理由を解説したいと思います。
楽天・全世界株式インデックスファンドがベンチマークとしているのは
「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」
というインデックスです。
後述しますが、このインデックスは、SBI全世界株式インデックスファンドもベンチマークとしています。
加えてSBI全世界株インデックスファンドのほうがコストが約半分ですみます。
厳密に言うとSBI全世界株式インデックスファンドはベンチマークとしている「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」には連動しないと言われたりすることがあります。
これはファンドの運用方式からこのように言われるのですが、気にすることはありません。
ほとんど一緒です。
以下に楽天・全世界株式インデックスファンドとSBI全世界株式インデックスファンドのチャートを示します。
- 青線がSBI全世界株インデックスファンド
- 紫線が楽天・全世界株式インデックスファンド
重なってほとんど紫線が見えません。
拡大してみて見ましょう。
ほとんど重なっています。
楽天・全世界株式インデックスファンドは「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」に連動するのですが、SBI全世界株インデックスファンドが連動しないと言ってもこの程度です。
なので全く心配する必要はありません。
同じパフォーマンスで圧倒的な低コストであるSBI全世界株インデックスファンドが良いと思い、楽天・全世界株式インデックスファンドは不要と考えます。
・インデックスの違い
結論からお伝えすると、インデックスの違いは
「世界中の小型株を含むか否か」
です。
先述の通り、SBI全世界株式インデックスファンドと楽天・全世界株式インデックスファンドのベンチマークは「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」で共通です。
この「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」は全世界の大・中・小型株式の約9,000銘柄で構成されていて、その投資比率は時価総額加重平均で決められています。
一方、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)がベンチマークにしているインデックスは「MSCI・オールカントリー・ワールド・インデックス」というインデックスです。
このインデックスは全世界の大型・中型株式の約2,000銘柄で構成されていて、比率は時価総額加重平均で決められています。
なので、小型株を含んだインデックスか、含まないインデックスか、それに伴う構成比率の違いです。
・パフォーマンスの比較
それでは3つのファンドのパフォーマンスを比較してみましょう。
ほとんど同じです。
ファンド選びによるパフォーマンスの大きな違いはありません。
なのでパフォーマンス的には
どれでもほとんど同じ
という結論になります。
・コストの考え方
パフォーマンスが同じなのでコストの考え方が重要になります。
楽天・全世界株式インデックスファンドは比較的コストが高いので、論外です。
比較するのはSBI全世界株式インデックスファンドかeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)とあります。
現状、SBI全世界株式インデックスファンドのほうが若干安いです。(0.05%ほどの違い)
しかし、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は低コストの追求をファンドの運営方針としているので、長期で保有するのであればさらなる低コスト化の可能性が大きいeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)をおすすめしたいと思います。
加えて、純資産総額もeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)のほうが圧倒的に大きく、さらなる低コスト化の可能性が大きいと思います。
・まとめ
いかがでしたでしょうか。
最終的にはコストが決め手となり、eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)が最もおすすめできる全世界株式インデックスファンドという結論になりました。
迷ったり、こだわりがないのであればeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)を購入しておけば良いと思います。
皆様の投資銘柄選定の参考になれば幸甚です。
それでは失礼します。