発表!!Fund of the year 2020
みなさんこんにちは。
去る1月15日にFund of the year 2020が発表されました。
このアワードは個人の投信ブロガーの投票により、投資家による投資家のための投資信託やETFを選出するものです。
証券会社への忖度抜きで選抜されているので、投資商品を選ぶうえで非常に参考になるので記事で紹介しようと思います。
- ・Fund of the yearの重要性
- ・ファンド選びのリターンへの影響
- ・上位銘柄の概要を紹介
- ・全世界株式について
- ・先進国株式インデックスファンドについて
- ・米国ETFへの投資について
- ・ひふみ投信について
- ・eMAXIS Slimシリーズが多数TOP10入り
- ・まとめ
・結果
栄えあるFund of the year から10位までを一気に公開!!
好みに応じてこのTOP10の中から選べば間違いなし!!
・Fund of the yearの重要性
私はFund of the yearの意義はとても大きいと思っています。
証券会社に本当に忖度抜きでセレクトされているし、本当に投資家思いのランキングだと思います。
投資家思いのファンドというのは、投資家へのリターンを最大化できる可能性があるファンドという意味です。
私はこのFund of the yearをで選出されるファンドを
- 長期でしっかりとリターンを出してくれるファンド
- リターンを最大化するために低コストであること
- 運用資産残高が比較的大きいこと
という要素で選出してると考えています。
この3つの要素が満足できているファンドはすなわち、優良ファンドと考えて良いと思います。
簡単に見えて、実はこの3つが満足できているファンドは非常に少ないのが現実です。
・ファンド選びのリターンへの影響
正直、優良ファンドに長期投資をすればリターンの大小は大したインパクトではないと私は考えています。
厳密には、多少の大小はありますが、重要なのは以前の記事でお伝えしたように、失敗しないためにやってはいけないことを守り続けることだと思います。
しかし、これは、優良ファンドに投資した場合のみの話です。
コスト高の詐欺ファンドに投資した場合は、確実に資産を減らす結果になるか、リターンが出ないことになります。
そういった意味で、このFund of the yearは優良ファンドを選出してくれているので、あとは好みに応じて投資商品を決めればよいと思います。
・上位銘柄の概要を紹介
全ての銘柄の紹介をすると長くなってしまうので、トピックスを絞って上位銘柄の紹介をしたいと思います。
・全世界株式について
全世界株式は過去の記事でも紹介しましたが、大型・中型株に投資をするeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)、それの日本除き、小型株を含むSBI全世界株式インデックスファンドがあります。
小型株を含む含まないで、短期的なパフォーマンスには若干の違いがあり、好みがわかれるところですが、長期で考えると、大きなインパクトはないということです。
銘柄の分散をどこまで考慮するかの問題だけと思います。
迷ったら
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」
で良いと思います。
・先進国株式インデックスファンドについて
ニッセイ・外国株式インデックスファンドとeMAXIS Slim先進国株式インデックスファンドが選択の候補になると思います。
この2つのファンドは過去に、eMAXIS SlimがFund of the yearをとり、ニッセイが第2位という結果になったこともあります。(Fund of the year2018)
実はこの2つのファンドは、採用インデックス、信託報酬ともに全く同じです。
運用効率のせいか、超短期リターンが若干異なるといった程度です。
5年リターンもほぼ同じです。
正直、どちらでも良く、あみだくじで決めて良いレベルです。
個人的にはeMAXIS Slimシリーズの低コストを追求する運営方針が好きなのでeMAXIS Slimを推します。
・米国ETFへの投資について
大人気米国ETFのVTがTOP10入りしています。これは先ほど説明した全世界株式の中でも小型株を含むものです。
米国ETFは本当に優良な投資先の1つです。
資産運用の規模と実績が日本の資産運用会社とは比べ物になりません。
個人的には米国のETFへの投資は好きな投資手法の一つで、実際に投資もしています。
しかし、海外ETFは分配金の再投資を行わず、分配金として受け取った資金を、個人で再投資をする必要があることから、長期の資産形成においては分配金を出さない投資信託のほうが効率的と言われています。
円をドルに換える手数料等も考慮する必要があり、初心者があえていきなりETFにチャレンジする必要はないと考えます。
まずは日本の優良投資信託に積立投資を始めてみて、投資の流れや、値振れの肌感覚、若干の知識を得たうえでチャレンジすればよいと思います。
・ひふみ投信について
ひふみ投信は市場平均以上のリターンを目指す「アクティブファンド」です。
アクティブ運用は長期投資ではインデックス運用に、ほとんどの確率で勝てないことが過去の実績から明らかになっています。
しかし、このひふみ投信は主に国内銘柄に投資をし、長期にわたり、市場平均を上回るリターンを出し続けています。
アクティブファンドのほとんどは詐欺ファンドだと思っていますが、このひふみ投信は本当に数少ないアクティブファンドの優良ファンドだと思います。
ただ、個人的には長期での資産形成であえて手数料の高いアクティブファンドに投資する理由はないかなと考えています。
優良ファンドには間違いないのでしょうか、私の投資のポートフォリオには入らないです。
・eMAXIS Slimシリーズが多数TOP10入り
TOP10のうち5銘柄がeMAXIS Slimシリーズからの選出となりました。
eMAXIS Slimシリーズは業界最低コストを追求することをファンドの運営方針に掲げています。
良いファンドの条件として、「低コストであること」がいかに重要かを改めて確認できる結果ではないでしょうか。
加えて、莫大な数の投資信託があるにも関わらず、1つのシリーズに偏っていしまうということは、ほとんどのファンドが「ゴミファンド」ということです。
投資では、奇策を考えずに、王道をそのまま進むのが成功する秘訣です。
面白くないかもしれませんが、あの手この手を考えることは、投資の失敗に一歩一歩近づいていくと思って間違いありません。
投資の王道手法とは
- 長期間で基準価額が右肩上がりで
- 低コスト(総コストで0.2%以下)なファンドに
- 一定金額を
- 一定間隔で機械的に
- コツコツ積み立て
- 長期間(10年以上)運用すること
です。
これが、リターンを最大化するためのポイントです。
・まとめ
いかがでしたか?
今回はFund of the yearのTOP10を私なりの解釈を交えて紹介してみました。
投資対象の好みはあると思うので、このTOP10の中から自分の好みのファンドに、コツコツと積み立てを続けていくことで、安定的に資産形成ができると思います。
そして、日本の投資商品もアメリカのように優良ファンドが増えて激戦になり、投資家の選択肢が広がると良いですよね。
今年はこれら優良ファンドのパフォーマンスにも注目です。
それでは失礼いたします。