「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

投資の「リスク」を正しく理解しよう!!

みなさんこんにちは。

今回は投資における「リスク」の意味と考え方について解説したいと思います。

リスクの意味と考え方を正しく理解することで、どのような投資商品なのかを把握できるようになります。

みなさんの投資に対する理解がより深まり、資産形成の一助となれば幸甚です。

 

 

・結論

「リスク」とは、投資商品の値動きの大きさと可能性のこと

正しいリスクの理解と程度を知って自分に合った投資商品に投資をしよう

 

・リスクの一般的な使われ方

生活の中でもよく「リスク」という言葉を使用しますよね。

例えば旅行の計画を立てていて、電車の時間ギリギリまでの予定を立てていると

「この予定は電車を逃すリスク大きくない?」

なんて使い方をしたりしませんか?

私たちの生活の中で使用される「リスク」のニュアンスとしては

「悪いこと、予定通りにいかない可能性」

みたいな感じで使われることが多いのではないでしょうか。

投資未経験の方は

「投資は元本割れのリスクが怖いよ」

なんて言ったりします。

しかし、投資の世界では、「リスク」という言葉のニュアンスと使い方が異なります。

 

・投資での「リスク」の意味

投資の世界では、「リスク」という言葉は、「値動きの不確実性の大きさ」という意味で利用されます。

そのため、

  • 価値が下振れするのも「リスク」
  • 価値が上振れするのも「リスク」

です。

そして、投資においては過去の実績を基にリスクは一定の期間で数値化されています。

 

・リスクを実例で確認してみましょう

私がつみたてNISAで実際に投資をしている「SBI全世界株式インデックスファンド」を例にしてリスクが実際にどのようなものなのかを見てみましょう。

リスクの大きさを把握するためには、

を確認します。

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引用元:SBI証券 SBI全世界株式インデクスファンド 商品ページよりhttps://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=28931217C

トータルリターンとはその期間でどれだけファンドの価値が上下したかを表します。

この場合は

  • 過去1か月間で価値は12.00%上がった
  • 過去6か月間で価値は20.16%上がった
  • 過去1年間で価値は8.99%上がった

ということを示しています。

これを基に標準偏差を見てリスクを評価します。

1年の標準偏差は25.68%となっています。

この意味は、1年の期間で考えると

  • トータルリターンの8.99%±25.68%以内となる確率が67.3%
  • トータルリターンの8.99%±25.68% x 2以内となる確率が95.4%
  • トータルリターンの8.99%±25.68% x 3以内となる確率が99.7%

となることを示しています。

標準分布という統計学の分析手法を使っているので、この時点ではこんなもんなんだ程度に思ってください。

そのため、1年の期間で考えるとトータルリターンはマイナスになる可能性があり、「元本割れする可能性がある」ということになります。

このファンドは設定されてから日が浅いため、1年のデータしか公表できていません。

少しデータが少ないのでこのファンドがベンチマークにしている「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」のデータを見てみましょう。

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引用元:FTSE Global All Cap Index Factsheetより
https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/96299fe4-4508-4108-a37e-e53cac6b72bb.pdf

英語になってしまいますが、標準偏差の部分は右端の「Volatility」を見ます。

同じく1年の「Return」と「Volatility」を見ると

Return15.2%で、Volatility±27.5%です

SBI全世界株式ファンドと同じく1年の短期で考えるとトータルリターンはマイナスになる可能性があり、元本割れの可能性が十分あるということです。

しかし、5年の期間で見てみると

Return70.1%で、Volatility±15.4%です

つまり、70.1% - 15.4% x 3 = 23.9%

となり、99.7%以上の確率で元本割れをすることはありません。

これは、5年前に資金を一括で投下した場合の結果で、積立投資の場合は平均購入単価が変動するのでこの通りにはなりません。

元本割れする可能性が限りなく低くなるのはやや時間を要しますが、右肩上がりのインデックスであれば10年~15年で元本割れの可能性が限りなく低くなっていきます。

これが右肩上がりの投資信託に長期目線で投資をするのが良い資産形成になるという

 

・リスクを考えるにあたり大切なこと

前項で示した通り、短期視点で見れば元本割れで終わる可能性は非常に大きいです。

しかし、その時点で売ってしまわず、長い視点で保有し続けることで、元本割れしにくい資産を形成することが可能です。

リスクを考えるうえで重要なのは、期間とその確率です。

降水確率10%の日に傘を持って歩く人は少ないように、投資でも同じように確率で表すことができます。

元本割れの可能性を小さくしていくには、

  • 長期で見て右肩上がりのファンドに投資をすること
  • リスクの数字の意味を正しく理解すること

これに尽きます。

リスクを開示しているのは、元本割れするのを知らせるためではなく、

「どれくらいの大きさの値動きがどれくらいの確率で発生しますよ」

というのを知らせているのです。

 

・まとめ

いかがでしたか?

少し専門的な単語が出てきたので、理解が難しかったかもしれませんが、「リスク」の意味を正しく理解しましょう。

リスクを正しく理解することで、投資商品がどの程度の値振れが発生するのかを把握することができ、正しい投資判断ができるようになります。

自分のリスク許容度を把握するうえでも、様々な投資商品のリスクを見てみるようにしましょう。

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