本格的な下落局面になるのでしょうか?
みなさんこんにちは。
最近の米国株式市場はやや下落相場となる雰囲気ですね。
米国株に投資をされている方の中には不安な日々をおくられている方も多いのではないかと思います。
このようなときに資産を売却してしまい、資産形成から脱落しないための、気の持ちようや、対策をいくつかお伝えしたいと思います。
・結論
下落相場では以下のポイントを再確認しよう。
・下落相場で資産形成の目的を確認する意義
下落相場になって、資産を手放してしまうのは、ズバリ、資産がどんどん減っていく状況に耐えられなくなってしまうからです。
ここ数日の米国相場は下落相場となっていて、グロース銘柄を中心に売りが目立つ局面になってきました。
ここ数日の相場を見ていきましょう。
- 青線がS&P500指数に連動するVOO
- 赤線がS&P500指数のうちグロース銘柄に連動するSPYG
- 紫線がS&P500指数のうちバリュー銘柄に連動するSPYV
2月中旬頃までは一様に上昇相場でしたが、その後はグロース株を中心に下落相場へ、バリュー銘柄はしばらく耐えていましたが、その後同じように下落傾向へ転じてしまいました。
要因としては、米長期国債の利回り上昇が主要因と言われていますが、今後がどの様になるかに言及しているメディアは少ないです、というか予想できないのでしょうね。
要は、直近の出来事を分析したところで、将来の相場はわからないし、どうすることもできないということです。
明日の株価ですら、当てられる人はいないのですから。
そこで私達が考えなければいけないことは、
「どのようにしたら、下落局面でもこれまで作り上げた資産を売却しないように保有し続けられるか」
ではないでしょうか。
そこで、資産形成の根本である「投資をする目的」を再確認しましょう。
長期投資であれば、特に
「投資している資産は何年以上先の、何のために投資をしているのか」
を確認しましょう。
しっかりと再確認できれば、短期的な下落相場の中で、売却するという選択肢にはならないはずです。
投資をしているとありがちなのですが、日々の資産価格の上下に目を奪われて、下落していると、何とかしたいという気持ちになり、結論、売却という最悪の選択肢を選択してしまいます。
そのような局面では、改めて投資の目的を再確認して、短期的な下落相場で売却することが自分にとって「正解」なのかを認識するようにしましょう。
・特に大切な投資期間の再確認
前項で示したとおり、投資の目的を再確認する上で、明確にしておきたいのは、投資期間です。
自分が決めた、投資をする目的での投資期間は、特に明確に再確認するようにしましょう。
なぜならば、投資期間の設定によって投資先が全く異なるからです。
例えば、私のように20年以上の長期投資を考えているのに、グロース銘柄の個別株に集中投資をしていてはリスクが高すぎますし、逆に数年の短期投資で大きな利益を上げたいと考えているのに、全世界株式インデックスファンドなどの投資信託を考えていては目標に合ったリターンは得ることができません。
投資期間を明確にするということは、何に投資するかを明確にすることと同じことです。
「長期の資産形成で初めた投資信託で、短期的な下落局面で売却するなんてありえないでしょ~」
と思う方が多いと思いますが、これで脱落してしまう人って本当に多いのです。
特に私のように投資信託や、長期で資産形成ができるETFを保有している方は、売却を検討する前に、冷静になって、自分の投資期間の再確認をしてみてください。
そして、保有している資産が、自分の設定している投資期間に適している資産であるかを再確認しましょう。
それでも気になって仕方ない、夜も眠れない、という方は資産のリスクと、ご自身のリスク許容度が合っていませんので、投資先をより低リスクの資産へ少しづつ変えていきましょう。
「安心して保有し続けられる資産を持つ」
というのは、資産形成の鉄則です。
・最近の下落相場は極めて普通のこと
とは言うものの、様々な資産がある中で、長期では株式のパフォーマンスが最も優れてたというのは紛れもない事実です。
短期的な下落相場の局面に負けずに保有し続けることができれば、将来、大きなリターンを得ることができる可能性は高いです。
加えて、最近の下落相場というのは特別なものかを考えてみましょう。
私が最も投資をしているeMAXIS Slim全米株式(S&P500)の直近の相場です。
本日までで、最高値から約2.5%下落しました。
eMAXIS Slim全米株式のリスクを示す標準偏差は1年の期間では24.27%です。
これは、1年のトータルリターンの12.11%±24.27%内に収まる可能性が約68%ということを示しています。
そのため、暴落でもなんでもなくて、日常的なことです。
もっともっと下がる可能性だって十分考えられるのです。
そのことをしっかり理解していれば、この下落は極めて普通のことで、全く特別ではないということです。
実は、次女のジュニアNISAではこの最高値の日に80万円を投じたため、見事なフライングチャッチとなっています。笑
約2万円の含み損ですが、全然よくあることなので全く気にしていません。
・下落相場で心の支えになる資産を考える
上記では、現状の下落相場は極普通のことであることをお伝えしました。
それでも、やっぱり下落相場は我慢の時には代わりありません。
そこで、下落相場で、少しでも心の支えになる資産を保有するというのも大切なことだと思います。
具体的に私がおすすめするのは米国高配当ETFをおすすめします。
株価自体の成長と、増配傾向で長期の資産形成にはもちろんのこと、短期的な下落相場でも年に4回の配当金があるので、心の支えになります。
以前にもお伝えしたように、配当金というのは株価に比べて安定している面があります。
株価は下落していますが、ある程度の配当金がもらえることで、資産を保有する喜びを感じることができます。
私の中ではそれがVYMになります。
バリュー銘柄中心なので、S&P500指数連動型の投資信託との分散にも効率的ですし、配当金も年間3%程度は貰えそうなので、非常に心強いです。
実際、投資信託は配当金が殆ど出ないので、たしかに我慢するしかないのですよね。
VYMも株価は下落してしまいましたが、米国企業の決算を少しでも確認してみると、決して業績が悪いということではないようです。
むしろ、各社が発表している業績は予想を上回るものが多く、現在の株価の下落は決算の影響を受けたものではなく、やはり国債の利回り上昇を受けたものと考えています。
そのため、配当金には期待してしまいます。
仮にVYMが一株94USDくらいになれば追加での購入を考えています。
長期で保有する計画なので、一時的な株価の下落は絶好の買い時と考えています。
・まとめ
1月もそうでしたが、月末に下落局面となることが多く感じますね。
下落局面で不安になった際は、
といったことを考えることで、一時的な下落相場は大したことないし、最近の下落に関して言えば、極普通のことであることをお伝えしました。
私がお伝えしたいのは、短期的にどうする、こうするといったことではなく、このような局面でも、安心して優良資産を保有し続けることができるような考え方をお伝えしていきたいと思います。
それは、自分にとっても、みなさまにとっても最良の選択肢と私が感じているからです。
今後も気づいたこと、考え方を発信したいと考えています。
それでは失礼します。