「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

米国株式市場の変化が顕著になってきました!!

みなさんこんにちは。

今回は最近の米国株式市場の変化をお伝えしたうえで、分散投資が重要であるということを改めてお伝えしたいと思います。

資産運用の基本である分散を適切に行うことで、市場の変化に追従できるコシの強い資産を作ることができます。

投資を始めたばかりの人も、投資をこれから始める人も参考になる内容だと思いますのでぜひ最後まで御覧ください。

・結論

  • 米国株式市場はグロース株からバリュー株の伸びが大きくなってきた
  • 細かいニュースを分析するのではなく、全体の傾向を把握しよう
  • 分散を効かせてどの局面でも対応できる資産を形成しよう

 

・直近の米国株式市場の傾向

恥ずかしながら、私は細かいニュースの分析や、企業の銘柄分析などは一切行っていません。

そのため、ニュースがどの銘柄やセクター(業界)にどれほどの影響を与えているのかといったことはお伝えできませんが、保有する銘柄から全体的にどのような傾向があるのかを考えていきたいと思います。

初めに、直近1ヶ月のS&P500指数に連動するVOOの値動きを確認してみたいと思います。

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1月の最終週で若干値は落としたものの、その後は連日最高値を更新する絶好調相場でした。

しかし、2/9付近から伸びが鈍化し、先週末からは株価が下がる局面になってきました。

米国全体が落ち込んでいるのかと思い、その他のETFの値動きを確認してみたところどうやらそのようではなさそうです。

このS&P500指数の中で、グロース株とバリュー株に分けて投資ができるETFを比較してみたいと思います。

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  • 青線がSPYG(S&P500指数のグロース銘柄に投資をするETF
  • 赤線がSPYV(S&P500指数のバリュー銘柄に投資をするETF

S&P500指数は米国の大型株式500銘柄の時価総額加重平均で構成されています。

その中にはグロース銘柄(成長著しい銘柄:アップル、アマゾン、マイクロソフトフェイスブック等)とバリュー銘柄(成長が鈍化し、市場に対して割安となっている銘柄:エクソンモービルシェブロンAT&T等)が混在しています。

このトレンドの比較はS&P500指数のうちグロース銘柄とバリュー銘柄のどちらが伸びているのかを確認することができます。

トレンドを確認するとその差は一目瞭然で、青線のグロース銘柄が下落し、赤線のバリュー銘柄は引き続き上昇しているのがわかります。

S&P500指数は時価総額加重平均で構成比率を決めているため、時価総額が大きくて、成長が著しい銘柄ほど構成比率が大きくなります。

上位銘柄は、アップル、アマゾン、アルファベット、フェイスブックマイクロソフト時価総額の大きいグロース銘柄が占めています。

S&P500指数全体では、グロース銘柄の影響が大きく株価に反映され下落傾向になっているというのが現在の相場ではないかと思います。

 

・バリュー株上昇の要因は?

ザックリとしたことしかお伝えすることができませんが、大きな要因として、コロナワクチンの接種が進んでいることが挙げられるのではないでしょうか。

コロナワクチンの接種が進むと、経済活動が再び活発になり、人の往来が再開します。

人が移動するということは燃料を使うため、バリュー銘柄の代表格であるエクソンモービルシェブロンといったエネルギー銘柄や航空業界も上昇することが考えられます。

その他にも買い物に出かけることも多くなり、小売店も活発になっていくと思われます。

一方、アマゾンやマイクロソフトといった情報技術銘柄はコロナショック以来、巣ごもり需要を背景に成長してきました。

このように経済活動の再開に期待を寄せている投資家のお金が、グロース銘柄から、バリュー銘柄に流れているのではないかと考えています。

 

・気になる今後の傾向

気になるのは、今後の傾向ですよね。

このような局面になると、

「GAFAM、グロース銘柄の終焉」

「これからはバリュー銘柄の時代が来る」

という声が聞こえてきそうですが、そんなこともないと思っています。

コロナショック以降、エクソンモービルシェブロンといったエネルギー銘柄を筆頭に、バリュー銘柄がかなり割安に放置されていたのは事実です。

個人的にはグロース銘柄の過熱感が若干落ち着き、バリュー銘柄にも資金が流れて適正なポジションに戻る一時的な局面と考えています。

長期で見れば今後もS&P500指数としては成長はしていくのだと思います。

 

・一時的な局面を分散を見直すきっかけにしよう

S&P500指数は成長していくとお伝えしましたが、遠い将来、本当にグロース銘柄の上昇が止まり、バリュー銘柄の時代が来ないとは言い切れません。

S&P500連動のETF投資信託では構成比率や銘柄を変えてくれるので大きな心配はいらないと思いますが、私個人的にはバリュー銘柄のETFを少しでも組み込むことをおすすめします。

別記事で配当金については解説していますが、このような局面でも自分のポートフォリオ全体を底堅くしてくれると思います。

私はバリュー銘柄比率を上げるためにVYMを購入しています。

前項で比較したS&P500のグロース銘柄とバリュー銘柄のSPYGとSPYVを半分ずつ持つというのも良いと思います。

両方とも経費率は0.1%を下回る超低コストETFで、株価も長期で上昇傾向なので安心して保有できます。

銘柄のサイズの分散もありますが、グロースとバリュー銘柄の分散もわかりやすくて取り組みやすい分散の1つだと思います。

放置投資も良いですが、このような局面は分散の状況を見直すきっかけにしてみるのも良いと思います。

分散を修正するのにおすすめなのは、多くなりすぎてしまった銘柄を売却して他の銘柄を買い直すのではなく、売却をせずに、他の銘柄の購入比率を高めたり、追加で購入することで他の銘柄の構成比率を上げることでポートフォリオ全体の比率を調整すると良いと思います。

売却すると手数料がかかったり、税金がかかったりと経費がかかってしまうので、微調整程度であれば上記のやり方が良いと思います。

 

・まとめ

いかがでしたか?

今回は最近の市場相場の変化をもとに、分散の大切さを改めて解説してみました。

放置投資は私も大好で、最も利益を受けたすいのは過去にも解説しましたが、どのような局面でも底堅い資産が形成できるように、売り買いを繰り返すのではなく、購入比率を変えることで底堅い資産形成をしていきましょう。

皆様の資産形成の一助になれば幸甚です。

それでは失礼します。

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