おすすめ米国ETFのHDVを解説!!
みなさんこんにちは。
今回は新たなシリーズ「おすすめ米国ETFシリーズ」をお届けします。
以前にVYMの解説記事をアップしているので、今回はHDVという米国高配当ETFを解説したいと思います。
私もVYMへの投資が落ち着いたら投資を考えているETFの一つです。
米国ETFに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
・結論
HDVは
・HDVとは
正式名称を
iShares Core High Devidend ETF
(アイシェアーズ・コア・ハイ・デビデンド・ETF)
といい、日本語名を
といいます。
世界3大資産運用会社のBlackRock(ブラックロック)という会社が運営する高配当ETFです。
毛色としてはVYMと同じく配当金を目当てに投資をする銘柄となりますが、VYMとは特色が異なり、非常におもしろいです。
もう一つのオススメ高配当ETFであるSPYDもあるのですが、この3つの高配当ETFは特色が異なり、どれも非常に魅力的です。
このVYMに投資をするだけで健全に高配当を維持している企業75社に投資をすることができます。
・ベンチマークと特徴
モーニングスター配当フォーカス指数
というベンチマークの価格と利回りパフォーマンスに連動する成果を目指します。
この、「モーニングスター配当フォーカス指数」というのは、以下の特色を持っています。
- 企業の財務健全性が高いこと
- 持続的に平均以上の配当を支払うことができること
- これら条件を満たす75社で構成
- 構成比率は企業の資金余力(配当力)でウエイト付け
企業の中には資金余力がないのに配当を出し続け、株価がどんどん下がっていくような財務体質の悪い企業が存在します。
そのような企業はやがて資金繰りが悪化して減配・停配となり最悪の場合、倒産します。
財務体質の悪い企業を取り込まず、また構成銘柄を常にチェックし、そのような可能性がある企業はどんどん入れ替えられていきます。
そのような厳しい条件に加えて、平均以上の配当を持続的に支払い続ける企業である必要があります。
短期間しか配当を出さなかった企業や、停配してしまった企業も容赦なく銘柄入れ替えにより外されていきます。
そして、構成比率を資金余力(分配力)で決めるので、多く分配金が出せる企業ほど比率が大きくなります。
よりすぐりの高配当75社で構成されていることがわかります。
・投資セクターについて
HDVのファクトシートでは構成銘柄が以下のようになっています。
特徴となるのはヘルスケア、生活必需品、通信、公益事業など、不況に強い銘柄が上位を締めているということです。
コロナショック前後で確認してみましょう。
3つの人気米国高配当ETFの株価の推移を比較しています。
- HDVが青線
- VYMが緑線
- SPYDが赤線
コロナショックの際、VYMとHDVはSPYDに比べ踏みとどまっているのがわかります。
加えてコロナショックのあった2020年、SPYDは減配してしまったのに対して、VYMとHDVは気合の増配をしてみせました。
VYMが約440社に分散投資をしているのに対して、HDVは75社で構成され分散が効いていないのにも関わらずショック時の下落がVYM並であったというのは大きな魅力です。
加えて、VYMより高い配当率も魅力です。
2020年のVYMの配当利回りが3.18%であったのに対して、HDVは3.95%でした。
SPYDは減配をしてしまいましたが、それでも4.95%の高配当であるので、これはこれで大きな魅力です。
ショック時の株価が底堅く、配当もそこそこ狙えるということで、このあたりが不況に強いセクターを多く取り入れている効果なのかと思います。
・上位構成銘柄について
HDVのファクトシートでは上位構成銘柄は以下の通りとなっています。
優良高配当銘柄ばかりです。
エクソンモービルは景気に敏感なエネルギーセクターですが、高配当銘柄の代表格です。
2020年はコロナショックの影響をモロに受け18年間続けていた増配をやめ、前年同様に据え置いてしまいましたが、それでも高配当銘柄の代表格の地位は揺るがないと思います。
AT&Tは通信セクターの高配当銘柄の代表格で、コロナショックの2020年も1.4%の増配を達成し、配当利回りは7.22%でした。
またAT&Tは38年連続で増配を続けています。
ジョンソン・アンド・ジョンソンは配当利回りこそ2.49%とエクソンやAT&Tには遠く及ばないものの、57年連続増配というこれまた驚きの連続増配を継続しています。
ちなみに日本で連続増配記録は花王の29年が最大です。
これらのように構成銘柄は高い配当利回り、連続増配を健全な財務体質を保ちながら維持しています。
・超低コストファンド
これだけ素晴らしい銘柄を集め、随時銘柄入れ替えをしてくれて、年間経費率は0.08%です。
素晴らしいの一言に尽きます。
日本国内の高配当銘柄もありますが、絶対におすすめできません。
年間経費率が0.8%近いものがほとんどなうえ、日本企業の経営者が本当に株主を大切にしているようには思えないからです。
企業の決算を見ていて、減配・停配なんか普通のことのようになにもない顔して、自分の給料はしっかりもらい、そのまま経営を続けるという姿勢は、株主を完全にナメています。
配当金目当ての投資は、株主第一主義の風土があり、超低コストで運用できる優良ファンドたくさんある米国ETFへの投資一択だと思います。
・まとめ
いかがでしたか?
今回はHDVの解説とともに魅力をお伝えしました。
米国ETFの物色が楽しいこと楽しいこと。
低コストの優良ファンドばかりで、ファンドの特徴も際立っているのですよね。
見れば見るほど投資したいETFが出てきてしまう状態ですが、その中でもHDVは自信を持っておすすめできます。
買付の方法や考え方はインデックス投資の考え方が基軸になるので下記のリンクの無料講義を受けるとおおよそ把握できると思います。
それでは失礼します。