「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

人気米国ETF「VYM」を徹底解説

みなさんこんにちは。

前回の記事で、米国ETFに投資をしたことを報告いたしました。

今回は私が投資をした「バンガード・米国高配当株式ETF(通称VYM)」を徹底解説したいと思います。

 

 

 

・結論

VYMは配当金目的投資初心者にオススメ!!

配当金だけでないVYMの魅力をよく知っておこう!!

 

・採用インデックス

高配当株式ETFと言っても「インデックス投資」であることには変わりはありません。

VYMは

「FTSE・ハイディビデンド・イールド・インデックス」

という指数への連動を目指して運用されます。

このインデックスは米国大型株を中心に、配当金の市場平均を上回る高配当銘柄を組み入れています。

 

・投資セクター

以下の表で投資セクターを見ていきましょう。

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引用元:バンガード・インベストメンツ・ジャパンホームページより
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/portfolio/us

景気敏感セクターの金融が最大の比率を占めますが、ヘルスケア・生活必需品など、景気に大きく左右されないセクターも大きく含んでいます。

印象的なのは高配当銘柄の代名詞ともいえるエネルギーセクターが少ないことでしょうか。

エネルギーセクターにはエクソン・モービルシェブロンといった高配当銘柄があり、これらの企業は個別株の高配当銘柄として大人気ですが、VYMの構成としては比較的小さな比率になります。

幅広く分散が効いていて個人的にはとても安心感があります。

 

・構成銘柄紹介

投資銘柄も2020年12月31日現在で410社に分散投資をしています。

個別企業までしっかり見ていくとこのETFの安定感がよく理解できます。

上位構成銘柄を見ていきましょう。

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引用元:バンガード・インベストメンツ・ジャパンホームページより
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/investment-products/funds/detailview/etf/0923/equity/portfolio/us

構成比率第1位のJohnson & Johnsonは誰でも知っているような超有名ヘルスケア商品メーカーです。

57年連続で分配金の増配を続けています。

第2位のJPMorgan & Chaseは金融セクターで景気敏感株ではありますが、10年間連続で増配を続けています。

第3位のProcter & Gambleは一般消費財セクターの銘柄です。

名前を聞くとわからない方も多いかと思いますが、日本でもお馴染みのP&Gです。

連続増配年数は驚異の64年です。

日系企業では一般消費財と言うと「花王」が有名ですが、花王の連続増配年数は29年で、これが日本の企業では最長の連続増配年数になります。

このように、連続増配を何年も長期間にわたり継続している企業ばかりを詰め合わせており、配当利回りが悪くなったり、配当を停止した場合は銘柄入れ替えにより構成銘柄から外されてしまいます。

最近ではマイクロソフトが構成銘柄から外されました。

マイクロソフトは株価が上昇し、一方、1株当たりの分配金は大きく変化しなかったために、配当利回りが低くなり、構成銘柄から外されてしまいました。

このように、構成されている銘柄は、連続配当年数、連続増配年数ともに長期の銘柄を採用し、配当状況が悪くなえればすぐに入れ替えるといった徹底した銘柄管理がなされています。

 

・VYMの魅力は高配当だけではない

VYMの魅力は高配当だけが魅力ではありません。

大きな魅力としては以下のことが挙げられます。

  • VYMの配当金は3~4%程度の高配当ETF
  • VYMの配当金自体も増配を続けている
  • VYMの基準価額も上昇を続けている
  • これだけ優れた実績なのに年間経費率0.06%と超低コスト

高配当銘柄は、企業としての成長が鈍化した企業が、利益を企業内に再投資しない場合に分配金として株主に還元します。

企業としての成長が止まっているので株価自体の上昇はあまり期待できないのですが、

このVYMの場合基準価額と分配金双方が右肩上がりで成長している点です。

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上記のグラフはVYMの直近10年間の分配金再投資時のトータルリターンです。

チャートは右肩上がりに成長をしていて、分配金を出しながらも基準価額も成長していることがわかります。

続いて、分配金の推移を見ていきましょう。

1株当たりの分配金の推移を以下のグラフに示します。

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特に今年はコロナショックがありながらも年間での分配金は増配を継続してくれました。(VYMは年に4回配当があり、数値はそれらの合計です。)

基準価額も上昇をし、分配金も上昇を続けているので、長期にわたり安心して保有できるのではないでしょうか。

よくある詐欺ファンドは、「増配」、「高配当」を売りにしているが、それはファンド自体の基準価額を削りながら配当していて、トータルリターンがマイナスになってしまうパターンです。

VYMの場合はワケが違うことがお分かりいただけると思います。

 

・分配金を狙った投資の第一歩に最適

当然のことながら、高い配当利回りを求めるのであれば、個別株集中投資が配当利回りを最大にできます。

高配当銘柄で人気のエクソンモービル配当利回り7%程度とVYMの配当利回りをはるかに上回っています。

しかし、集中投資はリスクが高すぎます。

たとえエクソンモービルが大きな安定した会社であっても、倒産する可能性はゼロではないし、何かの反動で財務状況が一気に悪化することは十分に考えられることです。

そして、個別株を個人で選定する場合は、企業の状況についてもある程度調べる必要があり、専門的な知識、時間が必要になります。

大損しないように、売買のタイミングなども自分でルールを設定する必要があります。

その点、VYMに投資をすれば配当利回りは3~4%程度になってしまいますが、銘柄選定や組み換えはバンガード社がしっかりと行ってくれますし、年間の経費率も0.06%程度と極めて低コストです。

加えて、VYMは増配も継続し、基準価額も上昇をつづけているで、安心して長期保有できるETFだと思います。

 

・まとめ

いかがでしたか。

今回は米国高配当ETFのVYMの魅力を解説してみました。

投資をするうえで、将来の資産を形成する場合と、分配金で日ごろの収入の補助に回したいと大きく分けて2パターンの投資があります。

目的をハッキリさせて投資商品を選定することで、確実に資産形成は進んでいきます。

投資は損をする場合が大々的に報じられがちで、良いイメージを持っていない方が多いかもしれません。

しかし、しっかりとルールや投資商品を選定することで、資産形成の最大のツールになるのです。

正しい理解をして、効率的な資産形成をしていきましょう。

それでは失礼いたします。

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