養老保険解約後のシナリオ
養老保険解約の実話
みなさんこんにちは。
今回は保険解約シリーズ番外編として、私が養老保険を解約したときの話をしたいと思います。
養老保険を解約することに踏み切った理由まで詳細に報告するので、養老保険の解約に踏み切れない方の参考になれば幸甚です。
・結論
養老保険はやっぱり詐欺商品!!
まずは解約して資金の流出を食い止めよう!!
解約で浮いたお金で、掛け捨ての生命保険と投資で省コストで効率よく運用しよう!!
・私の養老保険の内容
以下に私の養老保険の詳細を記載します。
- かんぽ生命「新フリープラン(10倍保証型)」
- 入院特約付き
- 基準保険金額:500万円
- 満期:15年
- 解約時経過年数:3年
- 満期保険金:50万円+契約者配当金
- 月々保険金額:基本契約4,200円+特約部分1,600円=5,800円/月
- 解約時返戻金:86,200円(返戻率36%程度)
これだけ見ても「ザ・ぼったくり商品!!」みたいな内容ですね。
・保険の中身を分解してみよう
考え方は以前の記事
と全く同じです。
保険特約部分は掛け捨てなのでおいておいて(言いたいことはありますが)、基本部分の構成がどのようになっているかを分解してみましょう。
4,200円/月 x 12ヵ月 x 15年 = 756,000円
です。
満期になればこのうちの50万円が返ってきますので、掛け捨て部分は
756,000円 - 500,000円 = 256,000円
です。
つまり、
「月々2,777円貯金をして、1,422円で補償額500万円の掛け捨て死亡保険に入っていた」
ことになります。
補償額500万円の掛け捨て死亡保険を選んでみると
引用元:ライフネット生命 保険料シュミレーション
https://www.lifenetseimei.co.jp/agent/product/life_r/cid=AG_KKC&m=M82&t=T160912&cl=CL1&lp=OR1
15年という期間がなかったので、10年として814円で死亡保障500万円の保険に加入できます。
1,422円 - 814円 = 608円
は手数料ということになり、かんぽ生命の懐へ・・・
その割合、なんと約15%です。
これで、私の加入していた養老保険がぼったくり商品だったということが、わかりました。
次項で解約後のストーリーを提示します。
・解約後に元は取れるのか?
返戻金が86,200で約36%だったので、239,444円を払い込んでいたことになります。
失った分は153,244円です。
養老保険を解約することで戻ってきた86,200円と毎月払わなくてよくなった2,777円の貯金分と、手数料として払っていた608円の3,385円を投資信託に回して、回収可能か見ていきましょう。
掛け捨て生命保険は先ほどのライフネット生命の掛け捨て保険に加入したものとします。
運用期間は満期の15年から経過年数の3年を引いて12年としています。
引用元:三菱UFJ国際投信 かんたんシュミレーションhttps://www.am.mufg.jp/tool/tsumitate/
当然、リスクによる値振れはあり、一概には言えませんが標準的に考えて約69万円の資産を作ることが可能です。失った分を取り返すどころか、保険で満期を迎えたときの積立額より増やせることがわかりました。
ちなみに想定リターンの3.5%はかなり堅実ななリターンの大きさです。
・保険の解約で重要なこと
保険を解約するうえで重要なことは、できるだけ早く決意をして解約することです。
どうしよう、こうしようと悩んでいる間にも次の払い込み日がやってきてお金が牢屋と保険会社の懐に入っていきます。
まずはしっかりと解約してお金の流出を止めることです。
お金の流出を止められれば、その後の運用は様々な手が打てますが、流出し続けていては何もすることができません。
保険は、本当に必要な部分のみに掛け捨てでかけるだけで十分です。
貯蓄性なんかを持たせた保険商品は今回の養老保険のように確実に詐欺商品であることを疑いましょう。
特に今回の養老保険は貯金と保険を混ぜ合わせることで、一部が手数料のような形でかんぽ生命の懐に入っているのがわかりました。
保険は保険、投資は投資、貯金は貯金としっかり機能を分けて考えましょう。
お金を増やす部分を投資で行えば、自分の資産が拘束されるようなことはありませんし、10年以上と長い期間で考えれば、元本を割ってしまう可能性も低く抑えることができます。
・まとめ
いかがでしたか?
今回は私の実体験での養老保険の解約とその後の運用によっては、失った分以上に資産を増やせる可能性があることがおわかりただけたと思います。
お金の機能をしっかりと分けて、シンプルに考えるだけで、省コストになり、また、より効率的に資産を増やすことができます。
養老保険を解約して、手数料を垂れ流し続けるのはやめましょう。
その他の保険解約シリーズもぜひ参考にしてみてください。
それでは失礼いたします。