「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

外国株式インデックスファンドのリスクを比較

みなさんこんにちは。

今回は投資信託商品のリスク解説の第3回目ということで、様々な株式ファンドを比較してみようと思います。

みなさんの投資信託のリスク評価、理解の一助になれば幸甚です。

 

 

・結論

過去10年の実績ではリターンの大きさ、リスクの小ささともにS&P500指数連動の全米株式が最良!!

しかし将来が不安な方は投資先の分散を意識しよう!!

 

・比較の対象

今回もeMAXISSlim シリーズの中から、

  • 全米株式インデックスファンド
  • 全世界株式インデックスファンド
  • 新興国株式インデックスファンド
  • 先進国株式インデックスファンド

を比較したいと思います。

なぜ、eMAXISSlimシリーズなのかって?

記事を書きながら、eMAXISSlimシリーズをよく例に出していくうちに、すっかりファンになってしまったからです笑

ベンチマークとするインデックスや、パフォーマンス、そしてコストと、どれをとってもスキのないファンドに仕上がっているなと感じます。

さて、話がそれましたが、今回対象とするファンドは少々性格が異なる株式ファンドを比較対象にしてみました。

分散は最も少ないが最強指数と言われているS&P500に連動する全米株式

投資先の国の分散を効かせた全世界株式

比較的高リスクだが、大きな成長が期待できる新興国株式

安定した国に分散投資をする先進国株式

と比較してみるので、リスクの大きさで、相対的な値振れはどのようになるかがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

・チャートで比較してみよう

 それでは、上記4ファンドを同一のチャートに並べてみましょう。

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投資信託の商品のデータだと長い期間のデータがまだないので、それぞれのファンドがベンチマークとしているインデックスを過去10年でチャートにしてみました。

  • 全米株式ファンドが
    トータルリターン:14.19%、標準偏差:13.63%
  • 全世界株式ファンドが
    (トータルリターン:9.99%、標準偏差:14.17%)
  • 新興国株式ファンドが
    (トータルリターン:3.61%、標準偏差:17.77%)
  • 先進国株式ファンドがオレンジ
    (トータルリターン:11.17%、標準偏差:14.43%)

です。

それぞれ10年間の年換算のデータを載せています。

長期でのデータを年換算しているのでブレの小さいデータになっていると思います。

データはそれぞれのインデックスのファクトシートから引用していますので、チャートと数字が若干異なりますが、大きくは変わらないです。

S&P500の驚異的な強さに目を奪われてしまいがちですが、ここはまずリスクの評価ということでチャートの振れ幅、トータルリターンと標準偏差に注目してみましょう。

どうでしょうか。

ここでもS&P500の強みが出ているのではないでしょうか。

トータルリターンが年率換算で最も大きいのに対して、振れ幅を示す標準偏差が最も小さいです。

つまり、

「基準価額が大きく成長してかつ、振れ幅が最も小さい」

ということを示しています。

これら4つの指数を比較すると、これらの中では最も「ローリスク・ハイリターン」ということです。

これは過去10年間を考えると、外国株式インデックスの中でもS&P500指数というのが非常に優れた指数であることを示しています。

 

・S&P500は本当に最強か?

少なくとも10年のデータを見るとS&P500は最強指数と言うことになります。

では、全ての人がS&P500指数に連動するファンドに投資をすればよいかと言われるとそうではありません。

S&P500指数の優れている点は分散が最も小さいにもかかわらず、長期にわたって安定した高リターンと振れ幅の小さい基準価額の推移だと思います。

なぜ、こんなことができているのかと言うと、現在の株式市場はアメリカの1強だからです。

アメリカが株式市場において強すぎるのでこのような結果になっています。

アメリカ1強の状況が今後も続くと信じられる方は、S&P500指数に連動するファンドに投資する価値は大いにあります。

しかし、アメリカ1強の状況に不安がある方は、先進国、全世界といった分散を広めにとることになります。

これら、先進国、全世界株式インデックスファンドに投資をしても、やはりアメリカ1強なので実際半分以上はアメリカに投資をすることになりますが、事情が変わり、他国の台頭や、アメリカ経済の失速があった場合は自動的に構成を変えてくれます。

 

・まとめ

いかがでしたか。

実績を基にした分析ではリスクの面でもS&P500指数は非常に優れている投資先であることが明らかになりました。

しかし、将来は誰にもわかりません。

そのため、将来のリスクの分散という意味で、先進国、全世界と投資先国を分散させることでアメリカがもしもの時にダメージを小さくすることができます。

将来のリスクは数字に表せないだけに、本人の考え方が重要になります。

私はこの1年投資の勉強をしてみて、アメリカ1強の時代が少なくともこの先100年くらいは続くと思っています。

そのため、来年からは、つみたてNISAを全世界株式インデックスファンドからS&P500指数連動のファンドに変更する予定です。

一方、私個人的には新興国をメインにした投資は現状オススメできません。

理由は次の記事にまとめようと思っているので楽しみにしていてください。

投資のリスクについては過去の記事もぜひご覧になってください。

finedays.hatenadiary.jp

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それでは失礼いたします。