「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

太陽光発電はアリ? ~投資家目線で検証してみた~

住宅用太陽光発電の効果を検証!!

みなさんこんにちは。

今回は、住宅用太陽光発電の有効性を投資家目線で検証してみます。

ソーラーパネルの製造コストが下がってきたうえ、環境志向の高まりもあって設置台数が増えてきているので、気になる方も多いのではないでしょうか。

途中にかかる費用等全て考慮して算出していますので参考にしてみてください。

 

 

・結論

住宅用太陽光発電はアリ!!

ただしローンを組んでの導入はナシ!!

 

太陽光発電の仕組み

住宅用太陽光発電ソーラーパネルで発電した電力を蓄電池に貯めておき、家庭で消費して余った電気を電力会社に売って売電利益を得ることができます。

発電容量10kW未満は住宅用太陽光発電となり、家庭で消費した残りの電気を売却する、余剰売電となります。

一方、発電容量10kW以上は家庭に設置しても住宅用太陽光発電となりソーラーパネルで発電した電気の全量売電が可能です。

今回は一般家庭に多く設置されている住宅用太陽光発電について解説していきます。

 

・住宅用太陽光発電設備の設置費用と売電単価

ここでは住宅用太陽光発電設備の設置費用と売電価格の推移について解説します。

最初に設置費用です。

以下に設置費用の推移を示します。

f:id:Finedays:20201226010217p:plain

引用元:資源エネルギー庁 太陽光発電風力発電について(2019/11)https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/049_01_00.pdf

単位発電容量当たりの設置費は年々下がり続けており、設置を考えている方も増えてきているのではないでしょうか。

もう少し待てばもっと下がると中には考えている方もいるかもしれませんね。

しかし、同時に余剰売電単価も下がり続けています。

以下に売電価格の推移を示します。

f:id:Finedays:20201226004053p:plain

引用元:資源エネルギー庁 太陽光発電風力発電について(2019/11)https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/049_01_00.pdf

 2012年では42円/kWhであったのが2020年では半値以下の21円/kWhまで下がっています。

この売電価格は、太陽光発電設備を設置する前に、国と電力会社に申請をすることで10年間固定の価格で売ることができます。

その後は約11円/kWh程度になると推測されています。

調達期間後は約11円/kWhの売電単価が想定されています。

一方、電力会社から購入する電気の価格はどうでしょうか。

f:id:Finedays:20201226011121p:plain

引用元:資源エネルギー庁 太陽光発電風力発電について(2019/11)https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/049_01_00.pdf

電力会社から購入する電気料金は年々上昇傾向にあるようです。

ひと昔前は、

太陽光発電で発電した電力は全部売ったほうが得!!」

と言われていたのはこのためです。

現在では、電力会社から購入する電気料金は契約会社や使用量によっても異なりますが、26円/kWh程度です。

 

太陽光発電量のシュミレーション 

LIXILのサイトに年間発電量を以下の条件でシュミレーションできました。

  1. 南向き
  2. 陰になることはない
  3. 場所は埼玉県
  4. 発電容量は8.65kW

f:id:Finedays:20201226011629p:plain

引用元:LIXIL 太陽光発電システム導入シュミレーションhttps://sv2.lixil.co.jp/simulation/Default.aspx

光熱費予測はおいておいて、年間発電量は9,826kWh/年という結果でした。

このシュミレーションの結果を鵜吞みにしてはいけません。

太陽光発電には定期メンテナンスや固定資産税、撤去費等々費用が掛かります。

 

太陽光発電の投資効果検証

以下の表でメンテナンス費用や固定資産税等々、太陽光発電を30年続けた場合で歩みレーションをしてみました。

ソーラーパネルは毎年平均1%の発電効率の低下を見込んで算出しているので、パネルの清掃費用は見込んでいません。

また、固定資産税は計算が少しややこしいためここでは一律1万円を耐用年数期間払い続けることとしていますが、容量が大きくなければ、1万円未満の場合がほとんどです。

f:id:Finedays:20201226015742p:plain

 字が小さくなってしまい見にくいのですが、約11年で元が取れる計算になりました。

ソーラーパネルの耐用年数は17年となっていますが30年使えるケースも非常に多いです。

耐用年数17年というのはあくまで税法上の決めごとです。

家庭での消費電力量は一般家庭の平均値で算出しています。

家庭で消費して、余った分を売電する計算にしています。

内部収益率IRRは7.081%です。

約7%の内部収益率があれば投資価値は十分にあると判断できると思います。

 

太陽光発電設備の利点

住宅用太陽光発電設備投資の良い点を以下に列挙しました。

  • 株投資のよう大きな値動きがない
  • 特に○○ショックといった暴落がない
  • 発電効率は低下していくものの、安定した利益が確保できる
  • 可動部がない設備のため故障しにくい

上記のように長期にわたり、比較的安定した利益の確保、将来の見通しが立てやすいのが最も大きな魅力ではないでしょうか。

ただし、ローンを組んで設置してしまうと、ローンの利息分IRRが低下してしまうので、ローンを組んでの設置は避けたほうが良いと思います。

戸建て住宅を所有していて、設置費用を支払えるだけのまとまった資金があれば設置する価値は大いにあると判断できます。

 

・まとめ

いかがでしたか?

太陽光発電はそれなりにまとまった資金を投入する必要があるので、判断に迷う方もいるかと思いますが、長期で考えると安定した資金を還元してくれる優良な投資対象になると思います。

立地等で発電量は影響を受けリターンに影響しますので、導入を考えている方は詳細な長期シュミレーションをしてもらうと良いと思います。

その際、必要な出費がしっかりと網羅されているかを確認して、内部収益率で判断するようにしましょう。

業者によっては条件付きで電気料金を1年間無料にしてくれるキャンペーン等も実施しているので条件の施工業者を検討するとより効率的に運用できます。

また、太陽光発電投資に関する勉強をしたい方、まずは無料セミナーを受講するようにしましょう。

それでは失礼いたします。

蓄電池の無料見積もりサイト【家庭の蓄電池】

太陽光投資のスマエネ