解約しよう「養老保険」!!
保険解約シリーズ第3弾!!
みなさんこんにちは。
今回は保険解約シリーズ第3弾!!ということで、「養老保険」を取り上げたいと思います。
養老保険に入っている方、多いと思います。
しかし、私は直ちに解約することをおすすめいたします。
・結論
わかりきっていると思いますが・・・(笑)
養老保険は絶対に不要!!
お金を垂れ流し続けないように今すぐ解約しましょう!!
養老保険の分析はやや複雑ですが、順番に、わかりやすく解説していきます。
・養老保険とは
みなさんは養老保険がどのような保険かご存知ですか?
実は私も養老保険に加入していたことがあるのですが、どのような保険か知らずに、
「積み立ても保証もかけられるお得な保険」
程度の認識で加入していました。
養老保険は厳密には以下のような保険です。
養老保険(ようろうほけん)とは、生命保険のうち一定の保障期間を定めたもので、満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるものをいう。
引用元:Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A4%8A%E8%80%81%E4%BF%9D%E9%99%BA
要は
- 期間が定められていて
- 満期まで生存していても
- 途中で死亡しても
- 保険金が返ってくる
保険です。
一見ものすごくお得に見える保険ですが、中身を見ていきましょう。
・養老保険の中身
私も加入していたかんぽ生命の養老保険の商品内容を見てみましょう。
支払金額は以下の通りでシュミレーションしています。
引用元:かんぽ生命 お見積りシュミレーションhttps://www.jplife.japanpost.jp/simulator/top_result.htmlk_year=1985&k_month=7&k_date=9&k_gender=1&before_after=0&hoken_type=2&h_gender=1&h_year=2011&h_month=1&h_date=1
- 月々の支払いは11,700円(医療保険特約は+1,100円)
- 満期時は100万円の保険金が受け取れる
- 死亡時は条件付きだが最大1,100万円
- 保険期間は10年
これでいつもの通り表にして考えてみましょう。
積立と言っても、満期時に戻ってくる保険金は元本割れです。
しかし、満期まで生存すれば
1,404,000円 x (1 - 0.7123) = 404,046円/10年
つまり
404,046円 ÷10年 ÷ 12ヵ月 = 3,367円/月
で1,100万円の死亡保障をかけることができた。
ということになります。
月々の支払額から3,367円は掛け捨て保険に入ったものとして、再度計算してみましょう。
これで、戻り率1.0となりました。
これは
- 月々8,333円を貯蓄
- 月々3,367円で死亡保障1,100万円の掛け捨て保険に入っている
ことと同じです。
これが養老保険の中身です。
・養老保険の問題点
カンの良い方はすでに気づいているかと思いますが、ここで考えたいのは
「月々3,367円で死亡保障1,100万円の掛け捨て保険に入っている」
という部分です。
死亡保障1,100万円の掛け捨て生命保険を見てみましょう。
引用元:ライフネット生命 保険料シュミレーションhttps://www.lifenetseimei.co.jp/agent/product/life_r/cid=AG_KKC&m=M82&t=T160912&cl=CL1&lp=OR1
まったく同じ条件でシュミレーションをして月々の支払額は
1,490円
です。差額は
3,367 - 1,490 = 1,877円/月
となります。これを10年の期間で考えると
1,877円/月 x 12ヵ月 x 10年 = 225,240円
となります。
養老保険は、貯金と生命保険(死亡保険)をごちゃまぜにしてわかりにくくし、結果的に無駄に高い生命保険に加入しているのと同じことなのです。
・代わりの運用方法
別記事でも繰り返し提案していますが、機能はしっかり分けましょう。
「もしもに備える」のは「保険」
「お金を増やす」のは「投資」
「お金を置いておく」のは「銀行」
と、しっかり機能を区別しましょう。
上記のシュミレーションで、私であれば、
積み立て部分の8,333円/月と生命保険分の差額1,877円/月の合計の10,210円/月は毎月積立投資に回して、10年という長い期間で運用します。
株式投資信託で運用するとして、かなり低めに考えた利回り4%で考えても10年後の資産額は
引用元:楽天証券 積立かんたんシュミレーション
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
となり、約50万円も多く資産形成ができます。
生命保険部分は掛け捨ての生命保険に入ります。
このように機能を分けるだけで、効率良く資産形成ができ、保険料も安く抑えることができます。
・まとめ
いかがでしたか?
複数の機能を合体させて、一見お得に思える養老保険も、実際は無駄に高い生命保険に加入しているだけです。
中身を理解して、それぞれの機能を区別して運用するようにしましょう。
少し複雑な内容でしたが、みなさんが養老保険の中身を把握するきっかけになり、より効率的で、ロスのない資産運用の一助になればと思い記事を作成いたしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
よろしければその他の「保険解約シリーズ」も見てみてくださいね。
それでは、失礼いたします。