今すぐ解約「学資保険」!!
保険解約シリーズ第2弾!!
みなさんこんにちは。
今回は保険解約企画第2弾で、「学資保険」を取り上げたいと思います。
学資保険の非効率さとそれに代わる代替案を紹介するので、最後まで見ていってください。
・結論
「学資保険」は不要!!今すぐ解約しましょう。
子供の教育資金の準備は投資信託で効率的に準備しましょう。
・学資保険が不要な理由
これも結論から行きます。学資保険が不要な理由は以下の通りです。
- 長期の資金準備にしては効率が悪すぎる
- 保険を掛けるなら掛け捨ての保険で良い
- 資金が長期間拘束される(もしくは元本割れする)
順番に解説していきます。
- 資金の準備にはしては効率が悪すぎる
内容は以前の記事
と全く同じです。
長期で準備していく資金であるにもかかわらず、学資保険では非常に効率が悪いです。
効率が悪いというのは、リターンが少ないということです。
学資保険の落とし文句はこうです。
「毎月コツコツ積み立てて、お子さんが大学入試の際にはこれだけのお金を準備することができます!!増えて返ってくるのでお得ですよ!!」
増えて帰ってくるのは間違いないのですが、そのしょぼさです。
実例を挙げて解説します。
このシュミレーションは富国生命の「未来の翼」という学資保険のシュミレーションです。
200万円をためるのに最も効率の良い11年での保険料払い込み完了、戻ってくるのは子供が18歳になったときといった内容のシュミレーションです。
毎月の支払額は
172,596 ÷ 12ヵ月 = 1,4383円
です。
見ての通り、払い込んだお金は確かに105.34%となって返ってきます。
増えるには増えるのですが、その下のIRRという項目を見てください。
IRRというのはここでは、銀行の年利と同じと思っていただいて問題ありません(厳密にいうと違いますが)。
IRR = 0.4006 %
ですが、現在の銀行預金の金利は0.001%、楽天銀行で楽天証券とマネーブリッジ*1をした際の預金金利が0.1%です。
銀行預金よりも良いのは確かだが、そこまで良いとはいえる数字ではありません。 - 保険を掛けるなら掛け捨ての保険で良い
未来の翼の商品説明には以下のように記載があります。契約者が死亡したとき、高度障害状態に該当したとき、不慮の事故により所定の身体障害の状態に該当したときは、以後の保険料払込は免除となります。もちろん、保障はそのまま継続され、祝金や満期保険金を受け取ることができます。学資保険は子どものために加入する保険ですが、「契約者」はお父さんやお母さんになります。「親に万一のことがあっても、子どもの教育資金は確保する」というのが学資保険です。
契約者が、死亡、身体障害に該当する状態になったと認められたら、それ以降の保険金の払い込みは不要で、お金は予定の200万円返ってくるといった内容です。
引用元:フコク生命保険 みらいの翼 紹介ページ
https://www.fukoku-life.co.jp/gakushi/about/index.html
もしものために備えるのであれば掛け捨ての保険に入りましょう。
保険金は格段に安いうえ、補償内容も充実しています。
公的保険も知っておくと、保険に掛ける無駄なコストがさらに削減できます。
機能を統合するのではなく、しっかりと区別をしましょう。
「お金を増やす」のは「投資」
「お金を手元に置いておく」のは「銀行」
「もしもに備える」のは「保険」
です。 - 資金が拘束される
1で紹介したように大したリターンでもないのに資金の拘束は最大18年間と非常に長いです。
例えば、当初の予定が変わり、子供が私立の高校に行くことになった等で資金が必要になった際に、柔軟に資金を使うことができませんし、もし解約となればほとんどの場合で元本割れします。
実は、私は9年この「みらいの翼」に保険料を払い続けましたが、
返戻率は95%程度
で元本割れしました。
しかし、ここで解約しても投資で回収できるという判断で解約しました。
以上が学資保険が不要な理由3つです。
・長い期間で準備する教育資金は投資で準備しよう
長い期間で資金を準備できる環境であれば、投資は非常に効率よく、柔軟に資金の準備ができます。
楽天証券のホームページでシュミレーションができるので以下に紹介します。
引用元:楽天証券 簡単積立シュミレーション
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
18年の期間で見ると利回り1%で考えても月々の積立額は8,500円程度です。
利回り1%というのは株式よりも値振れが安定している債券投資信託でも余裕で達成できる利回りです。
掛け捨ての生命保険であれば2,000円程度でかなり手厚い保証がかけられますので、それでも10,500円です。
私個人的には株式のパフォーマンスを信じているし、18年という期間があるので値振れの大きい海外株式投資信託で運用しますが、値振れが怖いという方には債券投資信託で安心しながら積立運用するのが良いですよ。
ちなみに私が投資しているような海外株式投資信託であれば利回り6%程度は見込めるので、それで運用すれば月々の積立額は5,163円程度です。
リスク(値振れ)を許容できれば、リターンは高くなり効率よく運用できます。
ただし、リスクの許容は無理をしては絶対にダメです。
大きな値動きが怖いという方は債券で安定的に運用しましょう。
リスク許容度は人それぞれで、それに伴い運用の仕方も人それぞれです。
そして資金が拘束されないというのも大きな魅力です。
積立途中であっても必要な分だけ売却して、お金を手元に戻すことができます。
残った分はそのまま運用を続けて増やしていくことが可能です。
・大切なことは機能をしっかり分けること
学資保険や、個人年金のように、
「積み立てができて、お金が増えて返ってきて、保険までついている」
ように機能をおりまぜた商品は運用効率が悪いうえに、制約が必ず付きます。
「保険」は掛け捨て保険
「長期での資金準備」は投資
「すぐに使うお金」は銀行
と、機能を明確に分けると、資金は、はるかに効率よく、柔軟に準備することができます。
保険の営業マンの口車に乗せられて、商品の本来の機能を見失っては絶対にダメです。
・まとめ
いかがでしたか?
学資保険は教育資金を準備するうえで定番といえるスタイルですが、ほとんどの人が騙されて、非効率で、柔軟性のない運用の仕方を選んでしまっているのが現状です。
理由として、日本人の投資に対する抵抗感があるのだと思います。
しかし、正しく投資をすればお金は安全に、効率よく運用できるのが事実です。
正しい知識と情報で、最良の方法で教育資金は準備しましょう。
それでは失礼いたします。