「とうし」の「と」

投資初心者の私が、投資未経験者のために、初心者ならではの目線で投資を解説していきます。

「FTSEグローバルオールキャップインデックス」を詳しく見てみよう!!

前回の記事「目論見書の読み方完全解説」内でSBI全世界株式インデックスファンドがベンチマークとしている「FTSEグローバルオールキャップインデックス」というインデックス(株価指数)を簡単に紹介しました。

finedays.hatenadiary.jp

今回はより深く「FTSEグローバルオールキャップインデックス」について解説したいと思います。

 

 

・「FTSEグローバルオールキャップインデックス」の意味

このインデックスの示す意味を言葉を区切って考えてみましょう。

【FTSE】

FTSEとはFTSEインターナショナルというロンドンに本社を置く企業を示します。

主にインデックスの算出・管理、金融データの提供サービスを行う企業です。

【グローバルオールキャップ】

世界中全ての時価総額

という意味です。

CapはCapitalの略で時価総額を意味しています。

時価総額の大きいものから

  1. Large Cap(大型株)
  2. Mid Cap(中型株)
  3. Small Cap(小型株)

となりますが、All Capは大中小型株全てという意味です。

【インデックス】

株価指数の意味です。

ゆえに、このインデックスの意味は

FTSEが考案・算出した、全世界の全ての時価総額の企業を対象にした株価指数

ということになります。

実際にFTSEが発表している資料では以下のように説明しています。

The FTSE Global All Cap Index is a market-capitalisation weighted index representing the performance of the large, mid and small cap stocks globally. The index aggregate of around 8,000 stocks cover Developed and Emerging Markets and is suitable as the basis for investment products, such as funds, derivatives and exchange-traded funds.

引用元:FTSE Russel Factsheet より抜粋https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/f685b21d-6c9c-4258-8a84-9335bf861ccd.pdf

 訳:FTSEグローバルオールキャップインデックスは時価総額加重平均株価指数で、世界的な大型、中型、小型株式の成績を示します。この指数は先進国、新興国市場の約8,000株式銘柄を含み、投資信託のような、投資商品、金融派生商品、上場投資信託の基準に適しています。

 

先進国・新興国、大中小型株の中から約8,000銘柄を採用しているので、まさにに全世界株式用のインデックスですね。

正確には構成銘柄は9,013株となっています。


・主要構成国

上位10の主な構成国とその比率を見てみましょう。

  1. アメリカ     (56.85 %)
  2. 日本       (7.25%)
  3. 中国       (4.86%)
  4. イギリス     (4.03%)
  5. カナダ      (2.76%)
  6. フランス     (2.70%)
  7. スイス      (2.46%)
  8. ドイツ      (2.41%)
  9. オーストラリア  (2.06%)
  10. 台湾       (1.78%)

半分以上がアメリア一国で占めています。現在の株式市場はアメリカ一強であることがよくわかります。

 

・投資先セクター

続いて、どのようなセクター(業界)をどの程度の比率で組み入れているのか確認してみましょう。

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引用元:FTSE Russel Factsheet より抜粋https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/f685b21d-6c9c-4258-8a84-9335bf861ccd.pdf

テクノロジーを最大にして、金融、工業、一般消費財と続きます。

比較的成長著しいセクターが上位に来ているのは時価総額の加重平均を採用しているからで、石油など大きな会社はあるにもかかわらず成長が鈍化しているセクターの構成比率は少なめになっています。

 

・主な構成銘柄

それではいよいよ主な構成銘柄と比率を確認していきましょう。

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引用元:FTSE Russel Factsheet より抜粋https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/f685b21d-6c9c-4258-8a84-9335bf861ccd.pdf

上位構成銘柄は誰もが知るような有名企業ばかりです。

特に情報技術銘柄と一般消費財銘柄がほとんどを占め、情報技術銘柄の伸びが市場全体を牽引しているというのがよくわかります。

AlphabetはGoogle持ち株会社でClassA(決議権がある)、Class C(決議権がない)に分類されます。Class Aには決議権があるため株価がやや高くなる傾向にあります。

個人的にはTESLAが上位に組み入れられたのが非常に好印象でTESLAの今後の伸びにも期待しています。


・直近5年のパフォーマンス

直近5年のFTSEが発表しているほかのインデックスと比較してみてみましょう。

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引用元:FTSE Russel Factsheet より抜粋https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/f685b21d-6c9c-4258-8a84-9335bf861ccd.pdf

本来であれば設定来のチャートで確認したいところですが、5年のチャートで確認をすると右肩上がりで基準価額は上昇を続けていて、直近5年の利回りは11.2%です。

想定利回りを6%程度で見ることが多い中、かなり良いパフォーマンスではないでしょうか。

続いて年ごとのパフォーマンスを見てみます。

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引用元:FTSE Russel Factsheet より抜粋https://research.ftserussell.com/Analytics/FactSheets/temp/f685b21d-6c9c-4258-8a84-9335bf861ccd.pdf

 FTSE Global Large Cap Index(全世界大型株インデックス)とほとんど似たような動きをしていますが、大型企業が成長が鈍くなり、中小型株の台頭が目立つようになると分散の効果が表れて、差がついてくるのではないでしょうか。

年利がマイナスとなる年はもちろんありますが、コンスタントに利回り10%程度を出していてよいパフォーマンスだと思います。

 

・まとめ

いかがでしたか?

インデックスの内容を知ることで、どのような銘柄にどのような比率で投資していて、銘柄分散や投資先の分散等の分散の程度を知ることができます。

加えて、長期のパフォーマンスを確認することでどの程度振れながら成長していく指数なのかもおおよそ感覚がつかめるのではないでしょうか。

インデックスを知ることは投資信託の中身を知ることに等しいので、新たな投資信託に投資を始める際は中身と特徴をしっかりと確認するようにしましょう。

また、銘柄の入れ替えもあるので、たまにレポートを読んでみて銘柄や構成比率に変動があるか確認してみましょう。

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それでは失礼いたします。

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