おすすめ米国ETFのSPYDを解説!!
みなさんこんにちは。
今回はおすすめ米国ETFのSPYDを解説して、魅力をお伝えしたいと思います。
SPYDも高配当ETFになるのですが、これまでに紹介したVYMやHDVとは特徴が異なるのでその点も併せて紹介していきます。
高配当ETFではこのSPYD、VYM、HDVが鉄板銘柄なのですが、どれもそれぞれの魅力があり迷ってしまう嬉しい悩みがあります。
・結論
- SPYDの魅力はなんと言っても配当利回りの高さ!!
2020年は減配するも配当利回り4.58%で減配しても高配当状態を維持!! - HDVとのコンビネーションで安定性も高められる!!
- 経費率も0.07%と低コスト
・SPYDとは
世界3大資産運用会社、STATE STREET(ステート・ストリート)が運用する米国高配当ETFです。
正式名称を
SPDR Portfolio S&P500 High Devidend ETF
(スパイダーポートフォリオ・S&P500・ハイ・デビデンドETF)
といい、日本語名は
といいます。
後ほど解説しますが、印象としてはVYMやHDVがディフェンス、SPYDはオフェンスみのような位置付けです。
設定が株価の値振れや2020年の減配のように安定しない部分は有るのですが、それらを忘れさせるほどの高配当利回りが魅力です。
・ベンチマークについて
SPYDがベンチマークとしているのは
S&P500高配当指数
というインデックスへの連動を目指します。
この指数は配当利回りに基づいて、S&P500指数の構成銘柄のうち、配当支払い上位80社で構成されています。
そして、構成比率は均一の1銘柄1.25%での構成となっています。
運用期間中に各銘柄の株価の推移によって構成比率が変わってきてしまうのですが、毎年1月と7月のリバランスの際に全ての銘柄の構成比率を1.25%に戻します。
・投資セクターについて
SPYDのファクトシートでは以下のようになっています。
上位を占めるのは金融、不動産、エネルギー、と景気の影響を受ける業種ばかりです。
一方、HDVでは構成比率が大きかったヘルスケア、一般消費財、生活必需品の構成率は非常に少ないです。
HDVと真逆の景気敏感株ばかりをせめるところがおもしろいですし、それでも高配当状態を維持している点はすごいの一言に尽きます。
またHDVと真逆の構成のためにHDVと併せ持つことでお互いを補完することができ、相性が良いのです。
・上位構成銘柄について
上位構成銘柄はファクトシートでは以下のようになっています。
見たことない企業ばかりです。
強いて言うならばゼロックスくらいは効いたことが有るという程度だと思います。
VYMやHDVが上位構成銘柄にピカピカの大手優良企業を当てているのに対して、少し見劣りしてしまいますよね。
でも、実はこれが「S&P500高配当指数」のポイントでありSPYDの特徴だと思っています。
SPYDはS&P500の構成銘柄のうち、株価が下がっていて割安で買うことができる銘柄を集めています。
そもそも
株価が下がる = 配当金が下がる
ということにはなりません。
また、
配当利回り = 1株あたりの配当金 ÷ 株価
となるので、同じ配当金を出していれば株価が下がれば、配当利回りは高くなります。
「減配はしないけど、株価が下がっている銘柄」、もしくは「減配率以上に株価が下落している銘柄」など不人気銘柄でも配当を出している銘柄を集めて投資をしているのです。
そのため、SPYDのポイントはSPYDとしての株価を大きく上げないことだと思います。
- SPYDが青線
- VYMが緑線
- HDVが赤線
SPYDの株価は「いつも」と言っていいほど最下位です。
でもこれは、株価が低く推移しているときは配当率は高くなっているということです。
実際コロナショックの中ではSPYDの配当利回りは7%以上あり、まさにぶっちぎりの「高配当」状態でした。
なので私が考えるにSPYDの運用というのは
- 景気がよく、景気敏感株の増配が見込める市場環境下では、増配に合わせて配当利回りが低下しない程度に、株価もそれなりに上昇させる
- 景気が悪く、景気敏感株の減配が見込まれる市場環境下では株価をグッと落として分配利回りを一定以上に保つ
というのが基本的なスタンスなのではないかと考えています。
それ故、昨年はSPYDの減配が話題になりましたが、ファンドとしての使命は
「減配をしても、4%程度の高配当状態を保つ」
ことが最重要と考えているのではないかと思います。
この考え方はVOOなどの売買益を目的としたETFでは成立しませんが、高配当ETFならではの考え方であり、十分、理にかなっていると思います。
我々投資家としては高配当状態を維持してくれれば良いので、SPYDに連続増配を期待するのは少し筋違いな気がしています。
・難しい運用でも格安の経費率
このように難しい運用をしているにも関わらず、経費率は格安の0.07%の超低コストファンドです。
私はSPYDの運用方針を前項のように考えており、運用方針の特徴と、高配当利回り、低コストの3点が気に入ってSPYDにも投資をしたいと考えるようになりました。
・まとめ
いかがでしたか?
SPYDの運用方針を私なりの解釈で説明し、魅力をお伝えしました。
少し先の話になりますが、VYMの投資が一段落したらHDVとSPYDへの投資も考えています。
HDVとSPYDを半分づつ購入、もしくは、ややHDVの比率を高めて保有したいと考えています。
SPYD単独の保有も個人的には十分アリではないかと思います。
米国ETFの物色はファクトシートを読みながら、チャートを調べてみたり、そのETFの特徴やコンビネーションを考えるのが非常に楽しいです。
米国ETFに興味が有る方の考え方の参考になれば幸甚です。
それでは失礼します。
おすすめ米国ETFのHDVを解説!!
みなさんこんにちは。
今回は新たなシリーズ「おすすめ米国ETFシリーズ」をお届けします。
以前にVYMの解説記事をアップしているので、今回はHDVという米国高配当ETFを解説したいと思います。
私もVYMへの投資が落ち着いたら投資を考えているETFの一つです。
米国ETFに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
・結論
HDVは
・HDVとは
正式名称を
iShares Core High Devidend ETF
(アイシェアーズ・コア・ハイ・デビデンド・ETF)
といい、日本語名を
といいます。
世界3大資産運用会社のBlackRock(ブラックロック)という会社が運営する高配当ETFです。
毛色としてはVYMと同じく配当金を目当てに投資をする銘柄となりますが、VYMとは特色が異なり、非常におもしろいです。
もう一つのオススメ高配当ETFであるSPYDもあるのですが、この3つの高配当ETFは特色が異なり、どれも非常に魅力的です。
このVYMに投資をするだけで健全に高配当を維持している企業75社に投資をすることができます。
・ベンチマークと特徴
モーニングスター配当フォーカス指数
というベンチマークの価格と利回りパフォーマンスに連動する成果を目指します。
この、「モーニングスター配当フォーカス指数」というのは、以下の特色を持っています。
- 企業の財務健全性が高いこと
- 持続的に平均以上の配当を支払うことができること
- これら条件を満たす75社で構成
- 構成比率は企業の資金余力(配当力)でウエイト付け
企業の中には資金余力がないのに配当を出し続け、株価がどんどん下がっていくような財務体質の悪い企業が存在します。
そのような企業はやがて資金繰りが悪化して減配・停配となり最悪の場合、倒産します。
財務体質の悪い企業を取り込まず、また構成銘柄を常にチェックし、そのような可能性がある企業はどんどん入れ替えられていきます。
そのような厳しい条件に加えて、平均以上の配当を持続的に支払い続ける企業である必要があります。
短期間しか配当を出さなかった企業や、停配してしまった企業も容赦なく銘柄入れ替えにより外されていきます。
そして、構成比率を資金余力(分配力)で決めるので、多く分配金が出せる企業ほど比率が大きくなります。
よりすぐりの高配当75社で構成されていることがわかります。
・投資セクターについて
HDVのファクトシートでは構成銘柄が以下のようになっています。
特徴となるのはヘルスケア、生活必需品、通信、公益事業など、不況に強い銘柄が上位を締めているということです。
コロナショック前後で確認してみましょう。
3つの人気米国高配当ETFの株価の推移を比較しています。
- HDVが青線
- VYMが緑線
- SPYDが赤線
コロナショックの際、VYMとHDVはSPYDに比べ踏みとどまっているのがわかります。
加えてコロナショックのあった2020年、SPYDは減配してしまったのに対して、VYMとHDVは気合の増配をしてみせました。
VYMが約440社に分散投資をしているのに対して、HDVは75社で構成され分散が効いていないのにも関わらずショック時の下落がVYM並であったというのは大きな魅力です。
加えて、VYMより高い配当率も魅力です。
2020年のVYMの配当利回りが3.18%であったのに対して、HDVは3.95%でした。
SPYDは減配をしてしまいましたが、それでも4.95%の高配当であるので、これはこれで大きな魅力です。
ショック時の株価が底堅く、配当もそこそこ狙えるということで、このあたりが不況に強いセクターを多く取り入れている効果なのかと思います。
・上位構成銘柄について
HDVのファクトシートでは上位構成銘柄は以下の通りとなっています。
優良高配当銘柄ばかりです。
エクソンモービルは景気に敏感なエネルギーセクターですが、高配当銘柄の代表格です。
2020年はコロナショックの影響をモロに受け18年間続けていた増配をやめ、前年同様に据え置いてしまいましたが、それでも高配当銘柄の代表格の地位は揺るがないと思います。
AT&Tは通信セクターの高配当銘柄の代表格で、コロナショックの2020年も1.4%の増配を達成し、配当利回りは7.22%でした。
またAT&Tは38年連続で増配を続けています。
ジョンソン・アンド・ジョンソンは配当利回りこそ2.49%とエクソンやAT&Tには遠く及ばないものの、57年連続増配というこれまた驚きの連続増配を継続しています。
ちなみに日本で連続増配記録は花王の29年が最大です。
これらのように構成銘柄は高い配当利回り、連続増配を健全な財務体質を保ちながら維持しています。
・超低コストファンド
これだけ素晴らしい銘柄を集め、随時銘柄入れ替えをしてくれて、年間経費率は0.08%です。
素晴らしいの一言に尽きます。
日本国内の高配当銘柄もありますが、絶対におすすめできません。
年間経費率が0.8%近いものがほとんどなうえ、日本企業の経営者が本当に株主を大切にしているようには思えないからです。
企業の決算を見ていて、減配・停配なんか普通のことのようになにもない顔して、自分の給料はしっかりもらい、そのまま経営を続けるという姿勢は、株主を完全にナメています。
配当金目当ての投資は、株主第一主義の風土があり、超低コストで運用できる優良ファンドたくさんある米国ETFへの投資一択だと思います。
・まとめ
いかがでしたか?
今回はHDVの解説とともに魅力をお伝えしました。
米国ETFの物色が楽しいこと楽しいこと。
低コストの優良ファンドばかりで、ファンドの特徴も際立っているのですよね。
見れば見るほど投資したいETFが出てきてしまう状態ですが、その中でもHDVは自信を持っておすすめできます。
買付の方法や考え方はインデックス投資の考え方が基軸になるので下記のリンクの無料講義を受けるとおおよそ把握できると思います。
それでは失礼します。
お得なお買い物!!企業のリースアップ品を活用しよう!!
みなさんこんにちは。
今回はお得にお買い物をする考え方を紹介したいと思います。
中古品パソコンの購入方法として、企業のリースアップ品を狙うという内容です。
私もパソコンは企業のリースアップ品を使用しています。
最新機種ではないけれど、性能や状態が良いものが多いのでこの記事にまとめてみました。
格安で良いものが手に入るので、ぜひ参考にしてみてください。
・結論
企業のリースアップ品の特徴は
・きれいに利用されていて状態が良い
中古品を購入する際に心配になるのが、商品の状態ですよね。
会社勤めの方は、会社からパソコンやスマホを貸与されている方が多いと思います。
それら貸与品は会社の備品として扱われ、破損や汚損してしまった場合は「始末書」、「顛末書」などの書類を会社に提出する必要があると思います。
そのせいか、会社のリースアップ品は丁寧に扱われ、中古品でも比較的状態が良い場合が多いです。
加えて、リース期間が決まっているので、数年でリースアップとなり更新されていくので、使用期間も比較的短いものが多いです。
企業で状態が管理されながら使用されている場合がほとんどだと思います。
言われてみれば、みなさんも会社の備品を荒く扱ったりしていないですよね。
・パソコンやスマホのセキュリティ
中古のパソコンやスマホを購入する際に、もう一点気になるのが、ウイルスの問題です。
仕入れ業者から中古品を購入する場合は、業者が初期化、再セットアップをしている場合が多いですが、それでもウイルスに感染したパソコンやスマホは使用したくないですよね。
加えて、個人から購入する場合はウイルスソフトを入れずに利用されている場合も多く、再セットアップもしっかりとされていない場合もあり、ウイルスへの不安は一段と大きなものになります。
しかし、企業内で使用されているパソコンやスマホは、これでもかと言うほど、セキュリティが厳しく管理され、対策ソフト企業の仕組みでパソコンやスマホが守られた中で使用されています。
そのため、過去にウイルスに感染している可能性が非常に小さいです。
私の会社でも、月に何度もウイルス情報のアップデートがあり、セキュリティは常時万全にしておくことが義務付けられています。
購入後に、これら企業のセキュリティを利用できるわけではないのですが、過去に安全な環境内で使用されていたというのは、中古品を購入するにあたり、非常に大きなメリットになると思います。
・ハイスペックなものが多い
企業で使用しているパソコンは比較的ハイスペックなものが多いです。
CPUも高速処理できるものが多く、メモリも8GB以上で使用されている場合が多いと思います。
企業からしてみれば、貸与品の性能が悪く、仕事の効率が悪いということは絶対に避けなければいけない点ですよね。
効率よく仕事をこなすということは、効率よく利益を生み出すということに直結します。
そのため、ハイスペックな製品を使用する傾向があります。
・ソフトがシンプルで動作が重くなりにくい
これも言わずもがな、企業向けのパソコンには業務に関係のないソフトは入っていません。
家電量販店で家庭用のパソコンを購入すると、最初の状態から様々なソフトが入っており、ほとんど使わないソフトばかりです。
そして、パソコンの動作が遅くなってしまうというのは、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
企業向けのパソコンは中身が非常にシンプルで余計なソフトは入っていません。
前項でお伝えしたように、ハイスペックなハードに加えシンプルなソフト構成で、長期間使ってもパソコンの動作が重くなりにくいです。
プライベート利用ではそこまで大きなデータは扱わないと思いますが、写真や動画の整理などパソコンの負荷が大きい場面もあるので、サクサク動くパソコンというのは非常にありがたいですよね。
ソフトはシンプルですが、必要なソフトはほとんど無料で手に入ります。
加えて、数年前は数万円もしていたMicrosoft Officeも今やWeb版であればWord、Excel、PowerPoint、OneNoteが無料で利用できます。
しかも、5GBまでなら無料でOneDriveというクラウドストレージに保存ができてしまいます。
便利な世の中になりましたね。
・大量に仕入れるため低価格
企業ではある程度まとまった数をリースし、それらが一斉にリースアップになるので一度にまとまった数を仕入れることができます。
そのため、大量仕入れができ、販売価格が単品物に比べて低価格化しやすくなるという特徴があります。
実際売られている値段が、このスペックでこの値段?
みたいな商品がかなりあります。
・まとめ
いかがでいたか?
今回は文字ばかりで退屈な記事になってしまったのですが、お得に良品を購入するための大切な考え方をお伝えしました。
実際に私が楽天で使用しているお店のリンクを貼っておくのでぜひ覗いてみてください。
パソコン、スマホ、パソコン用モニターなど、大手企業のリースアップ品を中心に扱っているお店です。
ポイント還元率の高い日に購入すればポイントが獲得できてよりお買い得に良品を購入することができますよ。
ぜひ活用してみてください。
それでは失礼します。
次女のジュニアNISA口座開設・投資完了!!
みなさんこんにちは。
今回は次女のジュニアNISA口座の開設と投資が完了したので報告します。
以前に長男、長女のジュニアNISA口座は開設されたのですが、次女の口座は書類に不備があり開設が遅れてしまいましたが、無事開設され、運用投資信託の買付も完了しました。
長男、長女の運用報告とともにレポートしますので、ジュニアNISAでの資産運用を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
・結論
次女のジュニアNISAは、
- 長男・長女と同じくeMAXIS Slim全米株式(S&P500)
- 今年のジュニアNISA枠いっぱいの80万円を一括投資
長男・長女の運用状況は
- それぞれ含み益29,484円の計58,968円
・次女のジュニアNISA運用プラン
次女は現在3歳なので大学入学の18歳まででも約15年、20歳までは約17年もの非課税運用期間があります。
以前にも紹介しましたが、ジュニアNISAは2023年末をもって、新規投資ができなくなります。
非課税運用期間も元々は5年でしたが、廃止に伴い、子供が20歳になるまでと大幅に非課税運用期間が増え、驚異の変貌を遂げ、利用しないと損とまで言える制度に生まれ変わりました。
今思えば、
「次女は学資保険契約しなくてよかった~。」
「長男・長女の学資保険も解約して良かった~」
と改めて実感です。
長男長女の学資保険は解約する際に積み立てたお金が満額返ってこずに、二人併せて20万円近く損をしたのですが、ジュニアNISAでの資産運用の効率を考えれば一年程度で取り返せそうな気がしています。(高い期待は禁物ですが・・・)
以前に実際に積み立ていた学資保険を例に、学資保険の効率の悪さを分析し、ボッタクリ商品ということを暴いていますので、ぜひ読んでみてください。
最下部にリンクを貼っておきます。
次女のジュニアNISAも長男・長女と同様に教育準備資金のために運用をしています。
今回の買い付けで2021年のジュニアNISAの投資枠80万円を使い切ったので残りの2022年、2023年のそれぞれ80万円づつ3人分の合計480万円を使い切る予定です。
仕事頑張らなくては!!
・次女の場合の運用シュミレーション
今回は3歳の次女の教育資金をジュニアNISAで準備することにしました。
では、大学入学までの15年間、20歳までの17年間でどの程度の資金が準備できるのかを
ざっくりシュミレーションしてみましょう。
ジュニアNISAの場合2023年以降の積み立てはしないので、ネット上の運用シュミレーションだと設定ができないのでエクセルで簡単に計算しました。
想定利回りは6%で考えました。
- 投資元本が青線
- 資産評価額がオレンジ線
S&P500の円建ての10年期間の年率換算トータルリターンは12%ほどありますが、約半分にしてかなり控えめに想定しています。
結論としては
18歳の大学入学時点で約540万円
20歳で610万円程度
が準備できる予定です。
610万円の場合ジュニアNISA制度を利用しないと元本との差額の370万円に対して約20%の税金がかかり、74万円の税金が引かれてしまいます。
しかし、ジュニアNISAであれば、この税金がかからず、自分の収益とすることができます。
実際はグラフのように毎年順調に増えていくわけではなく、年によってはマイナスになったり、プラスになったり、デコボコしながら資産は増えていくのですが、平均して計算してみるとこのようになります。
投資において、時間がある(長い期間運用できる)というのは何事にも変えられないメリットの1つです。
投資した240万円が何もしなくても数倍になって増えてくるのですから、長い期間でお金を準備する、資産を運用すると行った場合はインデックス投資は最適解の1つです。
・お金の柔軟性を保って教育資金を準備しよう
例えば学資保険の場合、子供が18歳になるまではお金を引き出せない、解約すれば満額返ってこないなど自分のお金なのに強く拘束されてしまいます。
ジュニアNISAで運用をすれば、目標金額に達した段階でジュニアNISA運用を停止して現金化することができます。
ジュニアNISAの運用を停止する際は、まとめて現金化しなければならいという制約はありますが、大した制約ではありません。
もちろんその場合でも非課税のメリットを受けることができます。
資金の拘束が少なく、資産を効率よく増やすことができて、しかも税金がかからないというのは大きなメリットです。
・まとめ
いかがでしたか?
今回は次女のジュニアNISAの開始と、長男・長女のジュニアNISA運用報告から、教育資金準備のシュミレーションをお伝えしました。
ハッキリ言って、
投資なんてバクチで教育資金を準備するなんてとんでもない!!
という時代はとっくに終わっています。
正しい投資をすれば、効率よく安全に資産を増やすことは可能です。
加えて、節税の効果もあるジュニアNISAでお得に教育資金を準備していきましょう。
それでは失礼いたします。
VYMの近況を報告!!(2021年2月13日)
みなさんこんにちは。
今回はしばらく報告していなかった、私が保有しているVYMの近況を報告したいと思います。
アメリカ高配当ETFに投資をしてみたいけどどんな感じなのか知りたい!!
という方やどのような考え方でアメリカ高配当ETF投資をするのが適しているのかをまとめています。
アメリカ高配当ETFに興味のある方はぜひ読んでみてください。
- ・結論
- ・VYMの最近の値動き
- ・VYMを1ヶ月保有してみた感想
- ・高配当ETFが適している考え方①「投資で今の収入を増やしたい」
- ・高配当ETFが適している考え方②「老後に投資資産を切り崩すことなく収入を得たい」
- ・プラスαのメリット
- ・まとめ
・結論
- VYMの株価は上昇傾向
- 株価の値上がり益と分配金の両方が狙える
株価含み益は152USD、日本円換算では12,092円の含み益
・VYMの最近の値動き
直近1年のVYMの株価の推移は以下のとおりです。
1月下旬から徐々に株価が下がり、2月に入り株価が上昇に転じた形でした。
私は1月中旬に購入単価94.13USDで94株を購入したので、含み損が出ていたのが、ホントに最近になって含み益に転じた形です。
・VYMを1ヶ月保有してみた感想
最初に思うことは、やっぱり成長著しいS&Pと比べると株価の上昇は鈍いということです。
以下のチャートで確認してみたいと思います。
VOOとeMAXIS Slim全米株式(S&P500)はベンチマークが同じなので基本的には同じ値動きをするのですが、一致していないのは為替の影響です。
これら3つを比較してみると、S&P500など成長著しいインデックスをベンチマークにする銘柄と比較して、明らかに株価の成長は鈍いということです。
S&P500は時価総額の加重平均で構成比率を決めているので、大企業であり、かつ成長著しい企業の比率を大きく構成する特性があります。
そのため、ファンドの基準価額、株価というのはものすごい勢いで成長をしていきます。
ただし、成長が著しい企業は、利益を自社に再投資して成長を加速させますので、分配金は少ない傾向になります。
一方、VYMなどの高配当ETFは成長が鈍化し、企業が利益を自社に再投資することが少なくなってきた企業を集めています。
企業としての成長は鈍いけど、利益は出ているので株主に還元しているのです。
分配金を再投資しても、株価自体の成長が大きくないためS&P500等の成長著しいインデックスをベンチマークにしているファンドには到底勝つことができません。
これらの状況を踏まえて、高配当ETFに投資をするのに適している投資スタイルを紹介したいと思います。
・高配当ETFが適している考え方①
「投資で今の収入を増やしたい」
投資をすることで、今現在の収入を増やしたい場合は、間違いなく高配当ETFが最適です。
日本の投資信託では基本的に分配金は再投資して基準価額の上昇を狙いますし、VOOなどのアメリカETFでは成長著しいインデックスをベンチマークにしていても分配金が出ますが、非常に少ないです。
VOOで分配利回りで1.47%、VYMで3.05%なので、分配金としては当然ながらVYMのほうが多く貰えます。
現在の収入を投資によって少しでも増やしたいという場合には高配当ETFは最適解の1つです。
・高配当ETFが適している考え方②
「老後に投資資産を切り崩すことなく収入を得たい」
2つ目の適している考え方は、老後への備えです。
投資信託などで老後資金を準備している場合、将来はその資産を売却することでお金を得ます。
売却の仕方次第では資産を減らすことなく運用することが可能なのですが、資産を売却しているのは事実ですが、暴落があった場合など相場の影響を大きく受けてしまいます。
このように資産を売却するのがどうも不安でやりたくないという方にも高配当ETFは適していると思います。
高配当ETFの購入を続けていけばしておけば、老後には資産を売却することがなく分配金という形で収入を得ることができます。
加えて、分配金というのは株式相場に比べて安定しているというメリットもあります。
実際、今回のコロナショックであってもVYMの分配率は上昇し、VYMとしての増配を続けています。
アメリカの経営者は株主への利益を第一に考え、株主に還元することが自分の使命であり評価だと考えています。
アメリカとはそのような国なのです。
それ故、いかなる市場状況であっても減配(分配金を減らすこと)・停配(分配金を出さないこと)はアメリカ企業の経営者にとって屈辱の他、何ものでもありません。
なので、株式相場に比べて分配金というのは比較的安定しているのが事実です。
分配金による老後資産や生活費のために若いうちからアメリカの高配当ETFに投資を行うのも非常に有効だと思います。
・プラスαのメリット
アメリカ高配当ETFの場合、プラスαのメリットが有ることも忘れてはいけません。
- 株価の上昇も期待できる
- 増配も期待できる
これらがプラスαのメリットになります。
冒頭で説明した通り、株価の成長はS&P500などに比べると鈍いのですが、少なからず株価も上昇を続けており、資産を有効に増やすこともできます。
直近10年のチャートで確認してみましょう。
- VYMが青線
- VOOが紫線
VOOは直近10年一株の価値が約3倍になったのには劣りますが、VYMも直近10年で一株の価値は約2倍になりました。
VYMなどの高配当ETFで売却益を目的にすることは不適切ですが、仮に売却する場合が来てもそこそこの売却益というのが狙えます。
そして、VYMからの分配金も年々増えていることはメリットです。
以下はSBI証券で公表されている、VYMの2017年からの一株あたりの分配金の履歴です。
2017年に一株あたり2.4011USDだった分配金が2020年では2.9061USDと増えています。
おおよそ年1%程度づつ増えていますので、これが今後も続いていけば分配金も効率よく得ることができます。
・まとめ
いかがでしたか。
アメリカ高配当ETFの近況から、アメリカ高配当ETFへの投資はどのような考え方のもとで行うのが良いのかを解説しました。
日本国内の高配当ETFもあるのですが、アメリカ高配当ETFには比べ物にならないくらい劣悪なETF(高コスト、減配)だったり、日本の経営者の株主への考え方などからオススメはできません。
一方、アメリカのETFというのは揺るぎない「資産」としての地位を確立していますので、資産形成の選択肢として非常におすすめできます。
みなさんの資産形成の良いオプションになれば幸甚です。
それでは失礼します。
つみたてNISA運用報告!!(2021年2月11日)
みなさんこんにちは。
相変わらず株式相場は絶好調ですね!!
それでは2021年2月11日時点の私のつみたてNISAの運用実績を公開したいと思います。
・結論
2021年2月11日時点の運用実績はこんな感じです。
投資資金
448,600円
含み益
49,346円(+11.0%)
・運用中ファンドの基準価額の値動き
運用中ファンドの直近1ヶ月のチャートを以下に示します。
- eMAXIS Slim全米株式(S&P500)が青線
- SBI全世界株式インデックスファンドが紫線
SBI全世界株式インデックスファンドは積立は既に停止していますが、結果の表で示したように昨年積み立てた約40万円を今でも運用を続けています。
現在はつみたてNISA枠を全てeMAXIS Slim全米株式(S&P500)に積立投資をしています。
これら2つのファンドの基準価額は直近1ヶ月だけで約3.8%基準価額が上昇しました。
これらのファンドの長期間での年率換算トータルリターンは7~13%程度なので、この1ヶ月で、1年予測のうち半分近く上昇したことになります。
ものすごい勢いで基準価額が上昇しているのでこのようなときは嬉しい反面、やや不安になります。
このまま順調に上昇を続ければ良いのですが、そうはうまく行かないのが現実ですので、大きな期待は持たずに過ごしていきましょう。
・先行きの評価はバラバラ
昨年末、2020年12月20日のバロンズダイジェストには今年のS&P500指数の上昇率の特集が組まれていました。
10人の有名米国ストラテジストが今年のS&P500指数の上昇率を予測しているのですが、10人の平均でトータルリターンは10~11%、予想した中で最大値は19%の上昇、最低値で約2%の上昇とバラバラです。
要は、有名ストラテジストをしてでも、統一見解が出せないのが株式相場なのです。
誰も短期間では将来を予測して、当てることができないのです。
長期間になればなるほど過去のデータを参考にして、大体の年利換算トータルリターンで予測はできるのですが、短期間になればなるほど予測は困難になります。
ただ、私がこの記事を読んで、1つ感じたこととして、
「2021年は大きな出来事がなければS&P500は少なくともプラス成長をしそうだ」
ということです。
10人のストラテジストが10人とも大なり小なりS&P500のプラス成長を見込んでいました。
もちろんこれも推測の域を出ないのですが、S&P500指数には今の所マイナス成長になるようなネガティブな情報はないと考えました。
私の現在の気持ちは大きく値を上げているのは嬉しい反面、今後どこかで下落相場になり、最終的には数パーセント程度のプラス成長になるのかな程度に考えています。
そもそも、長期の資産形成が目的なので短期相場は全く気にならないのですが、年間ではこのようなスタンスでいます。
・経済雑誌の情報は短期視点ばかり
様々な経済誌サイトを見ていますが、どこでも短期視点の基準価額・株価予想ばかりです。
個人的に考えられるのは、「読まれるから」だと思っています。
短期視点の予測の場合、バロンズダイジェストもそうでしたが、意見が割れて面白いのですよね笑。
短期的な情報ばかりをインプットすると不安を煽られてしまうので、参考程度に考え方なんかを学ぶために読むようにしています。
アクティブ運用をしている方には短期視点の様々な情報が活きててきますしね。
・私の今後の運用方針
私の運用方針は現状を継続して、eMAXIS Slim全米株式(S&P500)に投資を続けていくことです。
並行してアメリカ高配当ETFに時間を分散して余剰資金を投入していきます。
アメリカETFはVYMに投資をしていますが、とりあえずは1千万円の投資をVYMにしていこうと思っています。
アメリカETFは本当に魅力的なファンドが多くて、調べれば調べるほど優良ファンドが出てきます。
有名なものでHDV、SPYD,VIGなどは配当狙いの有名ファンドです。
投資してみたいなと思う反面、とりあえずは、ちゃんぽんする前にベースとなるVYMに1千万円を投資して年間30万円の分配金を目標にしています。
・まとめ
いかがでしたか。
最近の運用報告をもとに、直近のファンドの基準価額の値動きや、相場の中での考え方をお伝えしました。
短期的な相場に惑わされず、自分の投資目的をしっかり守っていきましょう。
それでは失礼します。
つみたてNISAオススメ銘柄紹介「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」
みなさんこんにちは。
今回のつみたてNISAオススメ銘柄紹介は
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
です。
私は以前に「SBI全世界株式インデックスファンド」という全世界株式ファンドに投資をしていましたが現在は「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」が最もオススメしたい全世界株式ファンドです。
今回も目論見書の内容を基本に、不足や古い情報は最新のチャートや、運用報告書から補足していきます。
この記事を読めば「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」がどのような投資信託であるかが理解できると思います。
・結論
栄えある「投信ブロガーが選ぶファンド・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で獲得!!
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)は
・初めての投資にピッタリの投資信託(リスク・リターンのバランスが良い)
・全世界成長を取り込み長期の資産形成にもピッタリ
・eMAXIS Slimシリーズとは
eMAXIS Slimシリーズは三菱UFJ国際投信株式会社が運営している大人気の投資信託シリーズです。
重要ポイントである、このシリーズの運用方針は
「業界最安値の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」
ことです。
これは、非常に重要なことです。
日本の投資信託は高い運用コストを隠したボッタクリ銘柄がほとんどですが、このシリーズは本当に低コストを追求してくれていると思います。
個人的には、迷ったらeMAXIS Slimシリーズで間違いないとおすすめできるシリーズです。
注意したいのが、別に「eMAXISシリーズ」というのがあるのでこちらは購入しないようにしましょう。
ボッタクリファンドです。
私達が注目するのは「eMAXIS Slimシリーズ」だけでOKです。
・ベンチマーク
目論見書では
となっています。
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」がベンチマークとしているのは
「MSCI・オールカントリー・ワールド・インデックス」
というインデックスです。
ACWIと表記されたりもします。
このインデックスは、アメリカ、日本を含む先進国と、中国、インドなどを含む新興国の45カ国以上の株式で構成されています。
大型、中型株式の約2,500銘柄が対象となり、これらの株式の時価総額加重平均で構成比率が決められています。
この2,500銘柄で、全世界の時価総額の約85%程度をカバーしています。
小型株を含んでいないところが「SBI全世界株式インデックスファンド」がベンチマークとしている「FTSE・グローバル・オールキャップ・インデックス」と異なる部分です。
小型株を含むか否かでパフォーマンスに若干の違いは出るのですが、それぞれで良いときもあれば悪い時もあり、また、時価総額加重平均で構成比率を決めているので、小型株の構成比は大きくなりません。
なので、正直どちらでも良いと言ったところが本音です。
最も構成比の大きい国はアメリカで58.3%となっており、次いで日本、中国、イギリス、フランスとなっています。
非常に幅広く分散ができていると思います。
続いて上位構成銘柄を見てみましょう。
上位はアップル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、テスラ、アルファベット(Googleの持株会社)と先進国株式と変わりませんが、台湾セミコンダクター、アリババなど新興国の大型株式が上位に入っているのが特徴的です。
上位銘柄には成長著しい情報技術、一般消費財を中心に構成されていることがわかります。
また、新興国企業でも大きな企業はしっかりと上位に組み入れられ、これら企業の利益の恩恵をしっかりと受けることができます。
以前に紹介した「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」ではアメリカへの投資比率が70%を超えていたので、その部分だけ見てもより多くの国の株式へ分散投資ができているとわかります。
・為替の影響
目論見書では
とあります。
為替ヘッジというのは不利な為替変動での損失を避けるために、為替の大きな変化を回避する仕組みです。
「為替ヘッジは行わない」
というのは、
「為替の影響をモロに受けます」
ということです。
ただし為替の影響を受けるということは一概に悪いわけではなく、外貨建資産の場合は
- 円高のときに買えば得をするし
- 円安のときに売れば得をする
ので、良い面もあります。
為替ヘッジを行うと運用コストが高くなる傾向がるので、私は為替ヘッジなしの投資信託が好きです。
・ファンドの仕組み
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」という投資信託が上記で説明をしたような全世界の約2,500銘柄に直接投資をしているわけではありません。
実際は以下のような仕組みで、全世界の約2,500銘柄に投資をしています。
このようなファンド運営の仕方を「マザーファンド方式」といいます。
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」というファンドは3つの大きなファンドに投資をしています。
そして、それら3つのファンドが図のように対象となる株式に投資をすることで、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」は間接的に全世界の2,500銘柄に投資をしています。
このような場合、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」というファンドを「ベビーファンド」、それに対して株式に直接投資をする3つのファンドを「マザーファンド」といいます。
マザーファンド方式を採用すると、マザーファンドに支払う費用が発生するものの、直接2,500以上の銘柄に投資をする場合に比べて効率よく運用ができるため、合計費用は安くなる傾向があります。
・パフォーマンスについて
それでは、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」のパフォーマンスを見ていきましょう。
ファンド設定日が2018年と3年程度のデータしかないので、ベンチマークのパフォーマンスを確認することにします。
インデックスのパフォーマンスと、ファンドのパフォーマンスは微妙に異なりますが、ほとんど同じと考えて問題ありません。
ちなみにこのファンドのベンチマークとの乖離は0.05%程度ですのでほとんど同じです。
チャートの青線が「MSCI・オールカントリー・ワールド・インデックス」の推移です。
右の表のYearの隣、MSCI AWCIの列はこのインデックスの年ごとのパフォーマンスを表しています。
年により、デコボコはありますが、長期で右肩上がりのチャートとなっていて、長期の資産形成をする上で適したファンドであると思います。
トータルリターンは以下の通りとなっています。
長期期間であればあるほど誤差の小さな正確なデータになっていきますので10年以上の期間での年率換算トータルリターンで確認してみたいと思います。
直近10年の年率換算トータルリターンは8.91%、設定来の20年近い期間での年率換算トータルリターンは6.07%です。
これらは、年によりデコボコはあるものの、この期間で考えた場合、年平均で8.91%もしくは6.07%づつ成長していくということです。
・リスクについて
リスクについても長期データが公表されている「MSCI・オールカントリー・ワールド・インデックス」のリスクを確認してみたいと思います。
リスクというのは、値の振れ幅のことです。
「標準偏差」とも言います。
リスクについても長期間での値ほど正確なデータになりますので、10年期間での年率換算値で確認してみたいと思います。
10年の期間では年率換算で14.08%です。
これは前項で説明した10年期間での年率換算トータルリターン8.91%±14.08%に収まる確率が約70%ということを示しています。
言い換えると約70%の確率で年間のトータルリターンは-5.17~22.99%内に収まるということです。
「リスク」というのはこのように期間と確率で数値化されます。
例えば、前回紹介した「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」の場合は10年期間の年率換算リスクは17.77%だったので、「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」より値の振れ幅が小さいことになります。
しかし、リスクを小さくすると一般的にはトータルリターンも小さくなる傾向にあります。
まずは比較的リスクの小さいファンドで投資を始めてみて、値動きに慣れて「リスク」というものがどのようなものかがわかってきたら、徐々に投資対象のリスクを大きくして大きなリターンを狙うのもありだと思います。
そのような意味で初めての投資にはもってこいの投資信託だと思います。
・年間コストについて
信託報酬は目論見書で確認ができますが、「隠れコスト」を含めた「年間総コスト」は運用報告書を確認する必要がありますので、運用報告書からのデータを記載します。
隠れコストを含めた年間総経費率は0.16%でした。
総コストで0.2%というのが私の一つの基準ですので、投資するには十分低コストなファンドと言えると思います。
・まとめ
いかがでしたか?
ファンド・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞した名の通り、「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」への投資はインデックス投資の「最適解の一つ」と言われています。
初心者の方も、長期での資産形成をお考えの方も投資対象として素晴らしい投資信託です。
私も自身を持ってオススメできる投資信託の一つです。
それでは失礼します。